おおたとしまさ『中学受験「必笑法」』を読んだ感想

中学受験
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こひめ
こひめ

中学受験に興味があるけど、夜中まで勉強させるなんて本当なの?
毎日何時間も勉強なんてできるの?
勉強漬けになるのなんてかわいそうじゃないかな?

中学受験に対する噂、イメージってこんな感じのことが
多いと思います。

でも、今の中学受験は変化してきています。

この本を読めば、中学受験の変化がわかり、
自分と子どもはどうしたらよいのか道筋が見えてくると
思います。

中学受験について全く知らない方、
中学受験を笑って終わらせたい方、

にオススメの一冊です。

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読んでみようかなと思ったら

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内容紹介 

2018年12月10日 発売

中学受験に「必勝法」はないが、「必笑法」ならある。
第一志望合格かどうかにかかわらず、
終わったあとに家族が「やってよかった」と笑顔になれるなら
その受験は大成功。

他人と比べない、がんばりすぎない、子どもを潰さない、
親も成長できる中学受験のすすめーーーーーーーー。

気鋭の育児・教育ジャーナリストであり、心理カウンセラーでもある著者が、
「コロンブスの卵」的発想法を説く。
中学受験の「新バイブル」誕生!

おおたとしまさ『中学受験「必笑法」』裏表紙より

著者

おおた としまさ

1973年、東京生まれ。
育児・教育ジャーナリスト。麻布中学・高校卒業。
東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。

リクルートを脱サラ独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を務め、
現在は育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。

心理カウンセラーの資格、中高の教員免許を所持。
小学校教員の経験もある。

著書は『ルポ塾歴社会』(幻冬舎新書)、『名門とは何か?』(朝日新書)、
『受験と進学の新常識』 (新潮新書)ほか50冊以上。

読んだ感想

私はおおたとしまささんの本は何冊も読んでいます。

首都圏模試で親がもらえる冊子などにもコメントを書かれていたりするので、
おおたさんの中学受験志望者、現在の中学受験生に伝えたいことは
わかってきたつもりです。

私は先にこの
『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、
私の目が覚めたとき』を読んでいたので、内容が重複するところもありました。

『勇者たちの中学受験』を読んだ感想ブログはこちら
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でも、この本↑を読んでいた時に不思議に思うところもあって、
そこはこの『中学受験「必笑法」』を読んだことで明確になりました。

第1章 中学受験で家庭から笑顔が消えるわけ

『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』や
『翼の翼』『金の角持つ子どもたち』を読むと
子どもや自分自身、家庭がこわれていく場面が出てきます

本当に?と疑いたくもなる内容もありますが、
比較的仲良しだと思う我が家でもやはり
喧嘩になることはありました。
(多分これからはもっと増えると思われます。)


子どもの幸せを思い、始めたやらなくても良い中学受験のために
家族が壊れるのは避けたいと誰もが思うのではないのでしょうか。


この章では、「中学受験をやめたほうがいい親の特徴」が書かれています。

ただし、中学受験は両刃の剣。やり方を間違えると親子を壊す凶器にもなります。
中学受験の最悪のシナリオとは、全滅することではありません。途中で子供や親が壊れてしまうことです。

親子を壊すいちばんの原因となるのが、「全滅したらすべてが水の泡」だとか、「第一志望に合格しなければ意味がない」というような「ゼロか百か思考」です。

<中略>

ではここで、中学受験を大成功で終えるために重要な、親の心構えを5つ紹介しましょう。

努力が報われないこともあるという現実を受け入れる

「何が何でも」というこだわりを捨てる勇気をもつ

受かった学校が最高の学校だと信じる

わが子の才能を最大限に評価するモノサシを持つ

第一志望以外はすべて第二志望だと考える

おおたとしまさ『中学受験「必笑法」』より

すべて題名だけを抜き出しています。
詳しくは是非 本を読んでみてください。

我が家でも『滑り止め校』とかの名前はやめました。
一ノ姫は現段階では3校受験する予定で、
その全部が第一志望校です。

どこへ行っても一ノ姫が楽しめそうな学校ばかりを
見つけることが出来ました。

第3章で出てくる「志望校選び」を踏まえた上で決めました。

塾からは少し苦言を言われるかもしれませんが、
私たちが選んだ学校、選んだ理由なので、
これで もしすべてが不合格だったとしても
受け入れる覚悟はできています。

第2章 塾に頼っても、塾に振り回されない

これはとても大事なことだと思います。
私は営利目的が入っている塾の言うことを100%信じることはできません。

進学くらぶから転塾するときにも、個別指導塾を何校か見学に行き、
塾長、担任、他の先生たちの様子などにも目を向けて、
体験授業も受けたうえで決めました。

私は中学受験がメジャーではない地域で育っています。
大手の中学受験塾は一校、中小塾は何校かありました。

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この本の中で、中小塾の塾長さんに従って
中学受験に臨んだ家族の話
を読んだときに、
”危険な冒険をしたんだなぁ”と思ったのです。

私はHSPで、比較的敏感に相手のことを感じ取ることに
長けているほうだと思います。

”第一印象がすべて”だとはいいませんが、第一印象で受けた印象が
外れたことはほぼありません。

なので、どこかで”ん?なんかおかしいな”と感じた時には
すぐに距離をおくようにします。

今通っている塾も、職員と合わないので距離を置いています。
苦手な人と頑張って付き合おうとすると、
すぐにメンタルがやられてしまうんです。

私にとっては今は子どもの心と付き合うことのほうが大事です。

勉強の仕方やほめ方、テストで良い点だったときの言葉かけ、
ダメだった時の言葉かけなど、子どもに対しては第三者の方が効くことは
確かにあります。

けれども、同じように第三者の態度や言葉に心をめちゃくちゃに
やられてしまうこともあります。

”受験のプロがこう言うんだから自分が(子どもが)間違っていたのだ”とは
思わずに、自分の目、直感、子どもの表情、などをしっかりと見て
考えてほしいです。

塾の先生は『外国人コーチ』だと例えたこちらも中学受験の基本の関連本です。
オススメです。

第3章 「たかが偏差値、されど偏差値」の志望校選び

上の章からも繋がりますが、志望校探しは本当に
時間がかかります。

塾には校舎から近い学校も遠い学校も、
とにかくたくさんのパンフレットがあります。

年に数回行われる(学年や塾によって違うと思いますが)面談でも
志望校の話は絶対に出てきます。
何校か子どもに合った学校もオススメされます。


もちろん、多くの子どもは見てきているだろうし、
その中で作られた「似たようなタイプの子」から選定された学校は
間違ってはいないかもしれません。

ですが、同じ子は二人といません。

塾から候補としてあげられた学校や、
ご自分でもこのような雑誌を利用して
調べてみることをオススメします。

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子どもと学校見学に行ってみて、
・校舎内の空気が合うのか
・先輩たちの中に入っている自分の子どもが見えるか
・学校を見ている子どもの目に輝きはあるか


塾の先生には絶対にわからない
親だけの特権を発動してみてください!


塾に言われるがまま、併願校などを組すべて組んで、
ダメだったときに恨めますか?

子どもが頑張ってきた約3年間の勉強期間、
その集大成の学校選びを塾のいうがままにしてしまうのは
いささか危険であり、親としても悔しいと思うのは私だけでしょうか。

家庭のモノサシ、子どものモノサシで
素敵な学校が首都圏にはたくさんあります。

ぜひ、多くの学校に家族で足を運んで(大変ですが)
今だけの楽しみを味わってください。

学校説明会に行くときに見てほしいBEST5を書いています↓
おおたさんも見るべきポイントに『校長先生』と書かれていて
嬉しかったです。

第4章 「最強の親」は、わが子を尊敬できる親

以下に引用します。子どもを追いつめるNGワード

「どうしてできないの?」

「やるって言ったじゃない!」

子どものやる気を潰すNGワード

「早く勉強しなさい」

「もっと集中しなさい」

「こんな点数じゃ〇〇中学は無理」

「そんな気持ちでやるくらいなら、中学受験なんてやめてしまいなさい」

・・・・・親御さん方、言っていませんか?私は言ってしまってました。
この本にはそんな風に言ってしまう親あてに
おおたさんからのあたたかいアドバイスが書かれています。

どうしてもこの言葉をつい言ってしまう方は、この本を一読頂くと
子どもを見る目や、自分が気づかなかった自分の本心が見えてくることと思います。

中学受験生はヒーローだ

中学受験生たちは、どんなに努力をしても報われないかもしれない、やめようと思えばいつでもやめられることに挑戦しています。
たった12歳で、自分の力で、自らの進む道を切り開こうとしているのです。

「本当に報われるのだろうか」
不安になることもあるでしょう。不安を感じたときこそ、さらに勉強に打ち込んでその不安を打ち消そうとするのです。彼らのなかには、すでにある種の人生哲学が萌芽しています。

成績がいい子も悪い子もいるでしょう。ケロッとしているように見えて、実は内心では大きなプレッシャーを感じつつ、次のテストではなんとか親を喜ばせたいと願っている心優しい子供もいるはずです。
いずれにせよ、彼らはみんな、小さな体と心で、自分なりのベストを尽くしています。模試の結果を受け入れ、たとえそれが悪い結果であったとしてもめげずに努力を続けています。尊敬されるべき存在です。

ふがいなさよりも誇らしさを、絶望より希望を、努力するわが子の背中に感じましょう。どんな状況においても、わが子を尊敬する気持ちをもち続けましょう。
それが何よりの、親から子への最強の励ましになります。

おおたとしまさ『中学受験「必笑法」』より

とてもとてもすごいことに 我が子はチャレンジしているんだなと、
あらためて気づかせてくれます。

このことをいつも頭に置いておいて、毎日毎日子どものことを
ねぎらい、見つめてあげなければいけないのですが・・・・

なかなか難しいです・・・・・。

一ノ姫よりすぐダメダメになってしまう私には
おおたさんの本はとても良い教科書です。

この本をオススメしたい人

・上記のNGワードをつい言ってしまう
・おおたさんに頑張っている自分自身を褒めてもらいたい
・中学受験に取り組んでいる


という方に読んでほしいおすすめの一冊です。

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それではまた。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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