【中学受験を迷っている方におすすめ】おおたとしまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』を読んだ感想

2026年 中学受験
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少子化といえど中学受験は
人気に衰えがありません。

わが家もこの中学受験に
娘たちが挑んでいます。

義務教育で必ず入学できるところが
あるんだから、
高校受験からでいいんじゃない?と
思うかもしれませんが、
中学受験だからこそ得られるものは
絶対にあります。

そして逆に、
中学受験をやらなければ
失われなかったものも
あるかもしれません。

この本はそれに気づかせてくれます。

〇中学受験を悩んでいる方

〇中学受験を控えている方

たった12歳の子どもと
サポートする家族の愛に涙したい方


におすすめです。

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あらすじ

中学受験最後の3週間、
そして、人生で最も長い1週間と
いわれる入試本番期間中の、
親子の濃密な心情を克明に描いた衝撃作!

親子3組の実話をもとにした
ノンフィクション物語であり、
真剣勝負のルポルタージュでもある。

大和書房ホームページより

画像はAmazonホームページより

著者

おおたとしまさ

教育ジャーナリスト。1973年、東京都生まれ。
麻布中学・高校卒業。
東京外国語大学英米語学科中退、上智大学英語学科卒業。

リクルートから独立後、数々の育児・教育媒体の企画・編集に関わる。
教育現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に
定評があり、執筆活動の傍ら、講演・メディア出演などにも幅広く活躍。
中学・高校の英語の教員免許、
小学校英語指導者資格をもち、
私立小学校の英語の非常勤講師の経験もある。著書は70冊以上。

読んだ感想

実際の学校名が書いてあるから現実味がありすぎる

この本の良いところ・・・というか
現実味をとても感じるところ
実際にある学校の名前が
出されているところ
だと思います。


中学受験経験者ならば
必ず聞いたことのある学校名、塾名が
そのままの名前で出ていて、

同じ学校を視野に入れている人であれば
そこへ行くまでの電車経路などまで
細かく書かれているので
つい想像がついてしまいます。


そこが
この本を読み進めていくときの
面白さでもあり、
怖さでもあります。



私学はそれぞれの空気や雰囲気があり、行ってみなければ感じられない

恵泉には恵泉の空気がある。
恵泉にくるたびに、咲良はいつも
不思議と健やかな気持ちになれる。

三輪田にしても、恵泉にしても、
本当にいい学校だ。惚れ惚れする。

いい学校というのはもちろん偏差値とか
大学実績のことではない。
なんといったらいいんだろう。

人間と同じだ。
そのひとらしい佇まいがあって、
そこに嘘がない。

堂々としている。
それが咲良にとってのいい学校だ。
知れば知るほどに、いい学校は
いっぱいあるんだなと、
これが私学の魅力なんだなと、
二人の娘の中学受験を通して咲良は知った。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より


私はこちらの
恵泉女学園けいせんじょがくえんは何度か
見学に行きました。

というのも、
中学受験をしようかと考え始めた頃、
一番最初に家族で惚れた学校
だったのです。

この学校は、
本当にとても良い学校なのです。

先ほどの部分から抜き出しますが、

恵泉には恵泉の空気がある。
恵泉にくるたびに、咲良はいつも不思議と健やかな気持ちになれる。

そのひとらしい佇まいがあって、そこに嘘がない。堂々としている。

本当にその通りなのです。

『園芸』という授業があるくらいなので、
校内は土と緑、
色とりどりの花が咲き乱れ、
ミツバチまでもが生活しています。

制服もありません。

私が学校見学に行ったときは、
平日で小グループでの案内だったので
先生にたくさん質問ができました。

その答えにもまっすぐ飾らず、
嘘がないように思いました。


授業中の様子も見られましたが、
ぶっちゃけ寝ている子もいました(笑)

そんなところも隠さず見せてくれる、
ありのままを見せてくれる恵泉は
本当に素敵な学校だと思いました。


『恵泉』の名のとおり、
中庭には泉もあり、
恵泉が誇るメディアセンター(図書館)には
ガジュマルの木が
校舎を見守るかのように立っています。
(最初はびっくりします。
校舎の屋根の下に木が立っているのですから・・・。)



校舎内はキリスト教らしい装飾もありますし、
全体的に木のあたたかさ(茶系)を感じる校舎で、
姫たちも一目ぼれでした。


正直、今でも恵泉を超える学校はないです。
見つからなかったです。
それほど私たちの希望に合った素敵な学校です。

恵泉のメディアセンター(図書館)のすばらしさを書いてます

親の意見より 子どもの意見が大事

受験する学校を選ぶ際に、
一番優先させることは

「子どもの意見」だと私は思います。


それよりも前に、
受験するかどうかを
決めることも
「子どもの意見」だと

思っています。


親は自分が生きてきた
長い経験があります。

こうした方が良かったという
後悔もあります。

それを愛する子どもに
経験してほしくはない、
できることなら苦労させずに
良い将来へ向かってほしい。

そこでまず
『中学受験』の選択肢になる
のだと思うのです。
(小学校受験も選択肢としてはありますが、
お金の面では中学受験の方が

一般的かなと考えます。
中学受験も一般的なわけではないですが)

私たちも「中学受験」の道を選びました


私も「中学受験」を
選んだ親です。

でも偏差値上位ばかりを
目指しているわけではありません。


私と主人の目的は
「子どもたちが毎日笑顔で
通える学校を探すこと」でした。

子どもたちが毎日
笑顔でいられる道を
模索した結果が中学受験でした。

今現在も小学校に
やっと通えているようなものなのです。

小学校のメンバーが
入れ替わらない公立中では
きっとまた笑顔が消えてしまうだろうと
予想しています。

一の姫は2024年中学受験で
無事合格をいただき
毎日楽しそうに学校に通っています。

自分で選んだ学校に
自分でもぎ取った合格。

小学校のときには見たことのない笑顔と
やる気が見えて、中学受験をして本当に良かったと思っています。

中学受験を決意した理由。詳しくはこちら

2026年中学受験予定の次女・二の姫

二の姫の場合は
友だち関係もそうですが、
学校の設備(図書館)・先生の雰囲気・
勉強のスピード、なども
私立を目指すきっかけに
なっています。

子どもがその学校に通いたい
強く思えば、
これから待ち受ける長く大変な
受験勉強にも
立ち向かえると思うのです。

X(旧Twitter)をみていると苦しくなる

X(旧Twitter)を始めた私は、
中学受験の情報も欲しいなと思い
アカウントを作りました。

けれどもHSPのせいもあると思いますが、
見ていると辛くなるんです。


子どものことを思っているツイートばかりです。
子どもを心配しているツイートばかりです。

でも、その親の気持ちに
子どもは応えてはくれない。


クラス落ちするんではないか、
中受撤退したほうがいいんじゃないか、

テキストをやぶいたり、投げ合ったり、
暴言はきまくったり・・・・・・
などという
ツイートやブログを読むと辛くなります。


親御さんの気持ちは
とてもよくわかります。


私は塾を信じられず、
100%学習計画サポートや
学校探しもしているので
テストで点をとってくれないと
ものすごくイライラするし、
つい怒りもぶつけてました。

でも今は、
前ほどは怒ることが少なくなりました。

一の姫やニの姫が
自分で悪かったところを反省して、
すぐに復習を始めるように意識が
変わったこともありますが、

クラス落ちとか点数とかを
さほど気にしなくなったから
だと思います。

なーんだ。中学受験を勝手に
難関にしていたのは、
自分たちの狭い視野だったんだ。
そのことに気づいたら、
いままでの自分の苛立ちがおかしく思えてきた。

元気で終わろう。

それを自分たちの中学受験の目標にしよう。

<中略>
苦手になってきた算数に関しては、
O先生にお願いして、思い切って
いちばん下のクラスにしてもらった。

そうしたら、むしろ
授業がわかるようになって、
算数についても自信がついた。

背伸びさせることばかりが
成長ではない。身の丈に合った環境に
置いてやることが、
その子の可能性を最も
引き出してくれる場合も
多いということだ。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より

本当にその学校に通えるのかをシミュレーションしてみた

以前は、塾の
一番上のクラスに
上がらせなければいけない!と
意気込んでいました。


でも、それは目指す学校が
偏差値65以上の
難関校だったからです。


その難関校を目指すには、
今よりも偏差値を10あげなければ
対策コースに入れませんでした。

今よりももっとハードに勉強しなくてはいけなくなるけど
耐えられるのか?

そしてもし合格したとしても
通学時間は
片道 1時間15分。

朝は何時起き?

往復で2時間30分


電車の遅延もあるだろうし、
もし災害が起こったときには
一人で耐えなければいけない。

これを、一の姫が
毎日頑張れる自信はあるのか、
とよく話し合いました。


その結果、一ノ姫はこういいました。

一の姫
一の姫

今よりもっと勉強を頑張ることはできない!
だって、今だってやっとだもん!!

これ以上やったら、
おかしくなっちゃうと思う(笑)

だからもう
『憧れ難関校』はいいや!

憧れた難関校は
合格者偏差値の幅が
他の難関校よりも広いので、

もしかしたら今からでも
ワンチャンいけるんじゃない?!

と私が思ってしまい、
薦めました。


でも、遠いのはやはり心配だし、
これ以上頑張らせることも
私にはできないと思いました。


だって今だって十分
頑張っているんですから。

今できることを進めていって、
もしもこの先
偏差値が上がることがあれば
またそのときに考えてみようと思います。

頑張る時期がみんな同じ12歳とは限らない

公立中に進む子が
8割の姫たちが通う小学校では、
中学受験をするつもりの子は
もうほとんどがバレています(笑)


その中には小学校1年生の時
同じクラスだった男の子がいます。


その子は1・2年生の時は
お母さんが大好き
でした。



成績優秀で学校でも塾でも
1番の成績をとる子です。

でもこの間、授業参観のときに
来ていたお母さんをすごい目で
にらみつけていたのです。

とても冷たい目で、
ちょっとびっくりしました。



「お母さんお母さん」とはじけるような
笑顔で話しにきていた子が、
あんな目で睨みつけるとは・・・・・・。

大人っぽい子なので
一時期の反抗期だったら
良いのですが・・・・・・。


その子は小学校にお友達もたくさんいて、
いつも休み時間などは
たくさんの子とじゃれ合っているそうで、

もしかしたら受験なんかしないで
同じ中学に行きたいのかもしれない
と、感じました。


年の離れたお兄さんがいて、
小学校から公立中に進んで
苦労をしていたようなので

ご両親からしたらそんな思いを
弟くんにさせたくないと
思ってのことかもしれません。


けれども兄弟(姉妹)でも
性格って全く違うし、
環境も変わっています。

中学受験なんてしとうはなかった!!(幼いときの直江兼続風)古い・・・・・・(笑)


色々な中学受験の本を読んでいると、
中学受験塾に入る小4の時は
よくわかっておらず、
勉強も面白いから塾に通うけど、

小5・小6になって勉強が難しくなって、
それこそ塾の拘束時間が
めちゃくちゃ長くなってくると、

なんでこんなことを
しなくちゃいけないの?


と自分の感情もわいてくるそうです。

別に今 何の問題もないし、
小学校の友達と一緒にいたいのに、
なんで違う中学に
行かなくちゃいけないの?


だんだん自我も芽生えてきて、
「周りと違うこと」をしていることが
不思議になり、

なぜかと聞くと、
「あなたのためなのよ」で終わる・・・・・・。

実際一の姫の塾でも

受験なんてしたくない。
全部落ちても別にいいんだ。


そして合格した中学校でも

本当はこんなところ来たくなかった。
公立中に行きたかった。


と話す子が、思いのほか、
たくさんいるようです。

一の姫はそんなことを聞くと
複雑な気持ちになると言っていました。



もう一人は、成績もよくて、
サッカーがとても大好きで
上手な子です。



私はてっきり私立に進んで
サッカー三昧な日々を送るのかなと
思っていたのですが、
”中学受験はしない”
決めたそうです。


親御さんと話しましたが、
やっぱり親としては
勉強より夢中になれるものがあって、

それを続けるためにも
中高一貫校に進んだ方がよいと
思って本人にも説明したそうです。

でも、
その子にとっては今が大事で、
受験勉強のために
一時中断をしたくなかったようです。

私も”もったいない”と思ってしまういましたが、
ご夫婦は
お子さんの意見を尊重した

すごいことです。

その子は今もケガをしながら、
サッカーを頑張っています。

なーんだ。子どもがハッピーなら、
親はそれだけで幸せになれるんじゃん!

ハヤトの中学受験を経験して、
「私、見えるようになった」と思えている。

親として子どもを「見る」ことの
意味がようやくわかった気がする。

ハヤトが久々に見せてくれた
あの目の輝きを守ってやることだけを、
親は考えていればいい。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より

6年生になってもどうしても
勉強のやる気が出ない子は
もしかしたら
今が本気を出したい時では
ないのかもしれない


ここまでお金も使ってきて、
勉強だって頑張ってきて・・・と
親ならば誰もが
そう思うかもしれないけれど、

子どもの笑顔がなくなることほど
大変なことはないです。

子どもが穏やかで、元気に笑っていてくれるならそれだけでいい

タカシはハヤトほど勉強はできないけれど、
こんなにも頼もしく優しく育ってくれた。

偏差値とか、学校のランクとかって、
何の意味があるんだろう?

凝り固まっていた悟妃の
ものの見方に変化が訪れていた。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より

私も二人の姫から
笑顔が消えたことがあります。

ニノ姫は眠れなくも
食べられなくもなりました。

私のせいでした。

私も葛藤はありましたが、
まだ思いとどまることができ、

自分の仕事を辞めたことで
2人の笑顔を
取り戻すことが出来ました。


もう絶対にあの頃には戻りたくない!

そう思うからこそ、
今は姫たちの様子をしっかりと見て、
二度と後悔することのないように
毎日生活をしています。

なんだ、やっぱり、私だったんだ。

自分の親としての未熟さが
コズエを深く傷つけた。
でも、コズエはみんなの力を
借りながら、
それを見事に乗り越えた。

コズエが大きく成長したのは
もちろんのこと、コズエのおかげで、
咲良も、自らの未熟さを自覚し、
視野を広げることができた。

中学受験を通した親の
人間的成長って、こういうことなのか。

<中略>

家族みんなが、中学受験を通して
強くなれている気がした。
少々の喧嘩をしたって
壊れない信頼関係で、
自分たちが結ばれている気がした。

これはこのあと何十年にもわたって、
家族の財産になるはずだ。

子どもたちはいずれ巣立つ。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より

子どもはいつか巣立つーーーーーー。

私たちとは違う時代に、
私たちと違う人生を送るために
巣立っていくはずです。

自分の気持ちが言えるって
すごいことだと思います。

受験に悩んでいたら、
親も子も腹を割って、
ゆっくりと話してみることが
大事だと思います。

壊れてからでは遅いから。
絡まってからでは
時間が経ちすぎてしまうから。

幸せな人生、笑顔あふれる人生を
送ってもらうために
一度立ち止まって真正面から
きちんと顔を見て
話してみてはいかがでしょう。

『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』はこんな人におすすめ

〇中学受験を悩んでいる方

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2025年 中学受験生の家族へ

人生には結果よりも大切なことがある。

傷つくことを恐れず挑戦すること、
努力すること、支え合うこと、
感謝すること、
自分の信じることを
やり抜こうとすること。

これらがすべて親子の誇りとなる。

結果によってもたらされた地位や
名声は失うことがあるけれど、
過程によってもたらされた誇りは
誰にも奪われないし、
何年経っても色褪せない。

とはいえ、人生においてはときどき、
一応の結果、、、、、が出ることもある。

でもその結果は、人生の一瞬の状態を写した
一枚の写真にすぎない。

そこにどんな解釈を付け加えるかは、
常にそのあとの生き方が決める。

中学受験は、十二歳にして
そんなことを学ぶ絶好の機会でもあるのだ。

結果はどうであれ、
中学受験という選択を通して、
そう思える境地まで
たどり着く親子は、
毎年たくさんいる。

二月になるたびに、
私はそれを思い起こす。

桜が咲かない年はない。

おおた としまさ『勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』より

このあとがきに
胸がジーンとなりました。

桜が咲かない年はない。 

2025年も
みんなみ~んな
桜は咲く!!


無理することなく、
笑顔で楽しく勉強をして、
涙は絶対あるとは思いますが

最後は笑って終えられる
中学受験に!



それではまた。
ここまで読んでいただいて
ありがとうございました。

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おおたとしまささんの読書記録ブログです

11月から毎日1ページずつ読むと精神が落ち着きます(笑)
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「男女別学に通わせる」そのメリットこそ中学受験です

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