東野圭吾『クスノキの番人』を読んだ感想

読書エッセイ
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こひめ
こひめ

朝日新聞の「第6弾 子ども読書応援キャンペーン」
おすすめの20冊の中で紹介されていました。

小学生には難しいだろうと思いましたが、
中学受験生には読んでもらいたいくらいの
文章かな
と感じます。

東野圭吾さんの作品は読みやすくて大好きです。

この本は殺人などは起こらないので、
HSP(心が繊細)の私でも大丈夫です。

中学受験生、
ミステリーに興味がある、
東野圭吾好き、家族のつながり・絆
などに
興味がある方にオススメです。

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あらすじ

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。

同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、
起訴を待つ身となってしまった。

そこへ突然弁護士が現れる。
依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。
依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。
そこで賭けに出た玲斗は従うことに。

依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。
千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。

あまり褒められた生き方をせず、
将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。

「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。

『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。
長編書き下ろし。


著者

東野圭吾

1958年、大阪府生まれ。
大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、
85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。

99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。
(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 使命と魂のリミット (ISBN-13: 978-4043718078 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

読んだ感想

東野圭吾作品は映画やドラマの原作にも多く、
本を読んだことがない人でも
名前はご存じの方が多いのではないでしょうか。

有名なところでは『ガリレオ』や『流星の絆』とかですかね。

多くが殺人などが起きるため、
私も少しドキドキしてしまいますが、
今回の『クスノキの番人』は流血すらなく、
家族の関係、絆、人々の心の描写が
書かれる作品でした。


何も知らない、できない主人公が、
伯母の教えと
色々な人々と出会う中で 
成長していく物語です。

この先は少しネタバレの要素があるので、
これからこの本を読んでみようと思う方は
こちらでブログを閉じてください。 

読み終わったあと、よかったらまたお越しください★

この本をオススメしたい人

・東野圭吾好き
・中学受験生
・家族のつながり・絆に興味がある

実は自分も関係が少しこじれてしまっている
・人が死なないミステリーに興味がある


という方に読んでほしいおすすめの一冊です。

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サービス業の基本

「自分たちが食べたいと思ったものを、お客様に召し上がっていただく。
つまり自分がしてほしいと思うことをお客様にしてさしあげる、
それがサービスの基本だと改めて思い知ったのです。
以後、迷った時には、それを第一に考えるようになりました」

東野圭吾『クスノキの番人 』より

私もサービス業に勤めていたので、この基本精神はわかります。

でも同じ会社に勤めていても、お客様への応対の仕方は
働いている人それぞれだったと感じます。

何が正しい応対なのかはその時々で違うのは当たり前なのですが、
私は、お客様に”また来たい”と思ってもらえるような
心遣いを大切にしていました。

今もブログを書くようになって、また読みにきたいなと思ってもらえるような
文章を書きたいと常々思っています。

忘れていく怖さ


ドラマや本でも記憶がなくなっていくというテーマがたくさんありますが、
想像するだけで怖いことだなと思います。


きっちりと仕事ができる人だからこそ、
忘れていく怖さと言ったらないだろうと思います。


私は25歳の時に『適応障害』と診断されました。
それまでバリバリ働いていて、
大きなお店の責任者にもなり、

やりがいと少しのプレッシャーがあったと思います。


認知症とは症状はまったく異なりますが、
適応障害でも
私の場合、記憶力が悪くなりました


頭がうまく働かず、いつも話している言葉なのにでてこないのです。


簡単な挨拶さえ、書かれた文章を読まなければ話せなくなり、
覚えていなければいけない大事な用事を忘れそうになったりしていました。

なのでそのころ使用していた黄色い手帳(私の場合はリラックマ(笑))に
なんでもすぐに書きこむようになっていました。


(覚えられない?そんなはずはない、もっとしっかりしなければ)と
無理に無理を重ねてしまい、最後には会社に行けなくなりました。

”優秀だ、聡明だ”といわれている自分が変わっている。

明らかに体も心もおかしくなっているのだけれど、
自分で認めたくはありませんでした。

 
自分がゼロから作り上げてきたという自信があるからこそ、
負けたくはない。


今まで頑張ってきた自分がいて、
今ここにいるのだから
今度も大丈夫なはず!

(誰にも頼らず、今までのように強い自分でいたい)
と思っている自分がいました。


そしてその後、病気だとわかったら、
それをライバルに知られる怖さがまた襲いました。




いつまでも完璧な自分でいたい。
輝いていた頃のままでいたい。
情けない姿を見せたくない。

そう思う気持ち、わかります。

だから記憶がなくなっていくなら、死んだ方がマシだと
思ってしまう気持ちもわかります。

”そんなプライドいらないでしょ”と思われるかもしれないけれど
そのプライドだけで今まで仕事をして生きてきたんですから。

人生の終わりの迎え方は人それぞれです。

他人からしたら色々思うことはあるかもしれないけれど、
本人の選択を優先させるべきだと私は思います。

お願いごとをしたいか

もしも自分もクスノキに祈念できるとしたらしますか?

私は祈念できることになっても、したくないです。

伝えたいことだけを伝えてくれるならお願いしたいのですが、
頭の中のことすべて伝えられてしまうのはやっぱり嫌です。

内緒にしたいこと、お墓までもっていきたいことはやっぱりありますからね。

でも、こんなことで祈念を辞めるくらいなら
やはり大実業家にはなれないですかね(笑)


それではまた。ここまで読んでいただいてありがとうございました。


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