優しくあたたかい絵を描かれるいもとようこさん。
私は昔からファンで、姫たちも大好きです。
読み聞かせ時間 5分
〇動物が好きな子
〇動物の母親の愛に涙したい方
〇私、過保護なのかも?と悩む方
にオススメです。
あらすじ
2004年9月30日 発売
ー生きる力を感じる本ー
つきのよるに ぼくはうまれた。
たちあがっては たおれ、
たちあがっては たおれた。
なんかいも たおれたけど
さいごに ぼくは たちあがった。
いもとようこ『つきのよるに』 表紙裏より
著者
いもと ようこ
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒。
『ねこの絵本』(講談社)『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)で、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本(1)』(講談社)で同展グラフィック賞受賞。
読んだ感想
ヤギ?(シカ?)の母子のお話です。
動物の世界ではほとんどが一年ほどで
子どもは親元から離れます。
人間の私には動物の言葉はわかりませんが、
前もって「来月にはこの家から出るのよ」などと
言い聞かせているとは思えません。
この絵本でも、いつも優しいお母さんが
前触れもなく突然ガケから子どもを落とし、
冷たくします。
子どもが一人で 生きていかねばならなくなります。
この本を読んだニノ姫は
辛い!かわいそう!
こんなことをニノ姫がされたら死んじゃう~~!
と言っていました。
本当にその通りですよね。
人間だけが何十年も子どもを育てて、色々なことを教えるけど、
動物は春夏秋冬を経験したらいきなり一人でポイッと自然界に出される。
すごい世界です。
あとがきで、いもとさんも書かれています。
『人間もちょっぴり見習った方がいいかも・・・・。』と。
親の立場
今 私は(当たり前ですが)、
親の立場の方が気持ちがわかります。
私は12歳と9歳を育ててきました。
いつ自分がいなくなるかわからない。
だからなるべく早く自立させたいと考えていました。
いつか必ず必要になる『家事』を見越して
お手伝いもたくさんさせてきました。
結構厳しく(時には手も出てました)
育ててきたとの自負があります(笑)
でも、今私がいなくなったら
確実に家の中は大変なことになるでしょう。
そのうちきっと生活にも慣れてくるのだとは
思いますが、18歳になるまでに料理なども
含めて教えていきたいと思います。
一番大切なこと
生活していくための方法ももちろん大事ですが、
この絵本で伝えたい重要なところは
『自己肯定感』でもあると思うのです。
『自分ならきっとやれる』
『自分ならきっと頑張れる』
『だって何度だって立ち上がれたのだから』
子どもを自立させるために
人間の親も色々と考えますが、
一番大事なのは
子どもに自信を持たせてあげることなのかもしれません。
こひめのひとりごと
読み聞かせにはとても良い絵本だと思います。
ただ途中で泣きそうになってしまうので注意が必要です(笑)
すべてひらがな(少しだけカタカナ)で書かれているので、
ひらがなを覚えたての子なら自分で音読するにもオススメです。
でも子どもに読ませるときも注意です!
親が泣いてしまう可能性があります(笑)!!
親子の愛、一人でけなげに頑張ろうとする子どもの愛に泣いてください。
それではまた。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
こういうしかけ絵本は姫たちも大好きでした。
指先も鍛えられて、なおかつ美しい色彩に触れられる絵本は
オススメです。
図書館でも借りられないことはありませんが、
幼いあいだは本を食べたり(うちだけ?)、
よだれがついた手で触ってしまうこともあって、
私の気が休まらないので購入していました。
イヤイヤ期を迎えた子とのおでかけは、気力も体力も削がれるので
良い本がおうちに届くのはありがたいです。
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