【まとめ】進学くらぶ・中学受験コース(四谷大塚の通信教育)に1年半お世話になったからわかるメリット・デメリット

2024年 中学受験
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こひめ
こひめ

中学受験塾の老舗ともいえる「四谷大塚」は通信教育にも力をいれています。
我が家では新小4年からの通塾は不可能と考え、『進学くらぶ』を選びました。
新小4から1年半利用したからわかるメリット・デメリットをまとめます。

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進学くらぶのスタートは 新小4(小3の2月)から

私が進学くらぶを知ったのはインターネットからでした。
「中学受験 通信」などと検索したと思います。
私たちが始めたときは、「中学受験コース」と「学力向上コース」がありました。

「中学受験コース」

私立中高一貫校第一志望校合格という高い目標をもって学習をすすめていくカリキュラム。
通塾するのと変わらず、テキスト「予習シリーズ」を使用し、1週間単位で勉強をすすめていきます。

「学力向上コース」

中学受験をしない、するかどうかまだわからないが、
学校の授業では物足りない、というような要望で作られたコースのようです。
将来の難関高校、難関大学受験を見据えたカリキュラム構成のようです。

私たちが選んだのはもちろん、「中学受験コース」です。

「進学くらぶ・中学受験コース」のメリット

とにかく金銭的に安い

とにかく金銭的にはおおいに助かります。

毎月の授業料(支払う金額)は
一番高くなる6年生ですら18000円ほど。

普通に通塾したらかかるお金の
半額~3分の1、4分の1くらいで
済むのではないかと思います。

なぜかというと
毎月の授業料には、
週テスト代金、組み分けテスト代金、合不合判定テスト代金、
季節講習代金も入っているんです。

季節講習とは「夏期」「冬期」「春期」の、
学校が長期休みのときのまとまった講習期間のことです。
冬期講習や夏期講習などと呼ばれています。

この季節講習代金はばかになりません。

通塾生ならば、5年の冬期講習で4教科受けるとすると
日能研は約5万7千円。
早稲田アカデミーは通塾生で約6万6千円。(早稲田アカデミーは一般生だと金額が少し上乗せされます。)
四谷大塚は必修課程だけなら4日間分で約3万6千円、かかります。

これが、進学くらぶはテキストも送付してもらえて、0円!

講習最終日に行われる「講習会判定テスト」も0円!
ちゃんとテスト結果は分析されます。

※ただ、季節講習を校舎に通って受けるという選択をした場合は
お金が別途かかります。
そして進学くらぶからの返金はありません。

追加・追加とお金はかからず、
毎月決まった額だけ支払えばよいので、「課金ゲーム」にはなりません。

交通費がかからない

交通費も結構 馬鹿にならない金額です。
通塾すると週に3日程度は通うことになります。

もしも親が送り迎えをするとなると、電車代や
ガソリン代もかかります。

その点、進学くらぶは移動がありません。
あったかいおうちから出ることなく、すぐに勉強ができます。

移動の時間がない

6時間授業をして学校から帰宅し、学校の宿題をして
軽くおやつ食べてから塾に向かう・・・。


そして、21時頃に帰宅し、ごはんを食べて
明日の学校の準備をして
中にはそのあと塾の宿題まで解く。
そしてお風呂、就寝・・・。

ものすごく忙しいです。

電車の遅延などがあれば、スムーズにはいかないし、
夜遅い時間に一人で帰るのはやはり親としては心配です。



そして通塾バッグが結構重たい。。。
これを背負って暑い日も寒い日も通塾するのは
9歳のからだでは結構きついです。

移動の時間がないことは体への負担がなく、
少し具合の悪い日などは特に進学くらぶが助かりました。

時間の融通がきく

進学くらぶは毎週日曜日には新しい週の「予習ナビ」という授業が
4教科とも配信されます。

そしてそれは同学年の間一年間は、いつでも見放題です。

決まった日に通わないと授業が受けられない通塾と違い、
進学くらぶでは先生がいつも何度でも画面の中で教えてくれる。

特にコロナにかかったとき、水疱瘡になったとき、
風邪をひいてしまったなどは1週間休んでも
隔離期間中に観ていました。

公開組み分けテストは通塾生と一緒に受けることもできる

早稲田アカデミーの塾生も受ける「公開組み分けテスト」も追加料金0円で
受けられます。

進学くらぶなのでもちろん自宅受験もできますが、
受験会場に余裕があれば、希望する会場で受けられます。

詳しくは後半で書きます。

配信授業も楽しい

4教科それぞれの先生が明るく楽しく
わかりやすく授業をしてくれます。

授業は組み分けテストでわかれたコースごとで先生が変わります。

先生はカメラに向かって
生徒はいない中で授業をしているはずですが、
まるで生徒が目の前にいるかのような授業の進め方に
プロを感じます。

「この答えはなんだっけ~?・・(ちょっと間をとる)
・・うんうんそうだよね。わかってるね~」


「これ〇〇だと思う人、手を挙げてみて~。
お~、結構いるねぇ(先生ニコニコ)」



「これ、〇〇にしてないかぁ~?
ここの計算、いれるの忘れていないかな?」


社会の先生は毎回コスプレをして出てきてくれたりして
家族みんなで楽しみにしていました。

power pointを上手に使用していて、楽しい授業でした。

担当の先生がたは『Dream Navi』などに講師としてのコメント
あったりして、この先生に教えてもらえてるんだね、などと
ちょっと鼻が高かったりしました。

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「高速基礎マスター」も使用することができる

四谷大塚の通塾生も使用している「高速基礎マスター」という学習コンテンツも
利用できます。
こちらは最初に使用料(2万円弱)を支払いますが、そのあとはかかりません。

パソコンからだけでなく、スマホやタブレットからでも利用ができるので、
空いた時間にすぐに勉強ができるのが良いところです。

4年生は「理科」「社会」は利用できませんが、
算数では「計算力」「計算演習」「一行問題演習」、
国語では「国語力」「語彙力」といった四字熟語、漢字などが
学べます。

一度合格すればよいというものではなく、何回か繰り返して
何度も合格をしなければいけないので、結構厳しいです。

「完全習得」ができれば、次のステージへ進めます。

『Dream Navi』が送られてくる

上記の『Dream Navi』が一か月遅れくらいで送付されてきます。
これも追加料金はないです。

リアルタイムではありませんが、とても参考になります。
私は麻布中の国語の先生がおすすめしてくれる本の紹介のページがいつも楽しみでした。

自分のペースで何度でも学べる

苦手なところや一度の授業でわからないところがあったときは
何度でも巻き戻して観ることができるところも
良かったところです。

合っている問題や得意なところはとばして、
苦手なところだけを観られるところは時間短縮にもなり、
自分のペースで勉強ができました。

家族みんなで勉強できる

「父母教室」

毎週1回 各教科約10分の先生からの動画が保護者向けに配信されます。
主に、今週どんな勉強をするのか、その単元の重要ポイントなどを
子どもを担当している先生ではない先生ですが教えてくれます。

この動画があることで、どこに注意して見守ればよいのかがわかります。

「予習ナビ(配信授業)」

四谷大塚のアプリをダウンロードし、会員番号などの
入力をすれば、いつでもどこでも予習ナビを観ることができます。

5年の6月頃から一ノ姫が算数でつまづきはじめたとき、
主人がアプリをダウンロードし、算数の授業を通勤時間に観て勉強して
休みの日に勉強のサポートをしてくれました。

「復習ナビ」

テストが終わった後に、「復習ナビ」が配信されます。
なるべく時間をかけずに復習するため、
正答率の高かった問題だけを30分ほどで解説してくれます。
(そのように編集されています)

ですが、どうしてもこの問題の解説が知りたい!というときには
数日経つと全問題の解説が配信されます。

テストのあとは一番大事です。
できればテスト後2~3日以内で復習ができると記憶もまだ
残っているので良いと思います。
通信だから1週間遅れ、とかではないのでそこも助かりました。

「進学くらぶ・中学受験コース」のデメリット

パソコンとプリンターが必須

これはもう絶対になくては始まりません。

授業を観るのは携帯でもできますが、やはり大きな画面のほうが
目は疲れないと思います。

そして週テストの印刷もしなければならないので、
プリンターはないとダメです。

しかもスキャン機能がついているプリンターが必須です!

私たちが始めた2年前は週テストの答案用紙は郵送でもOKだったのですが、
今は配達に時間がかかるため、スキャンをして答案用紙を送るほうが主流になっています。
もちろん今も郵送でも大丈夫ですが、時間がかかるので私もおすすめしません。

一方通行の授業になり、視聴時間は長くなる

先生たちは工夫して楽しい授業をしてくれますが、
やはり画面の中の人。

先生の言葉に答えても、ぴったりの言葉が返ってくることはあまりないので
一人きりで孤独に勉強をしなければなりません。

そして授業(視聴時間)はたいてい60分を超えてきます。

ノートの書き方などは自己流になる

ノートの書き方なども教えてはくれませんでした。

『Dream Navi』などで書かれたりもしますが、最初が肝心だと
思っている私的にはもう少し最初にプリントなどで
目安となるものを教えてもらえるとよかったなと思います。

例えば漢字の練習の仕方や、計算の解き方、
問題の式などの書き方や、間違えたときはどう直して書けばよいかなど、
自己流で苦労しました。

テキスト代は別にかかる

これは四谷大塚ドットコムというホームページから購入します。

でも必要な問題集だけでよいので、無駄に買うことがなくてよいのかもしれません。
必要だったらすぐ購入できますから。

一ノ姫が始めた新小4の前期テキストは改訂されたばかりでした。
どのテキストを購入すればよいのか全くわからず、
進学くらぶのサポートセンターに電話をしたら、
必要最低限のテキストだけを薦めてくれました。
(たとえば、最難関問題集はいらないとか、
算数は演習問題集が必須だけれど、ほかの教科は今すぐには
必要ないかもしれないとか。)

買ってもらったほうが四谷大塚としては儲けられるのではないかと
思いますが、正直に教えてもらえてうれしかったです。

家族は授業中なるべく静かにしていなくてはならない

これは当たり前といっちゃ当たり前なのですが、
せまい我が家では苦労するところでした。

そして、おしゃべり大好きなニノ姫(妹)がいたので、
「お姉ちゃんが勉強しているから静かにして」などいうのがつらかったです。

競争相手が見えない

通塾に変更してから思うことは、
目の前に競争する相手がみえるということです。

進学くらぶでも順位は毎回発表されますが、
席順としてあらわれるわけでもないし、
目の前に人が見えるわけでもありません。

競争相手がいることでモチベーションをあげていく
タイプの子には正直 通信教育は難しいです。

わからない問題の質問はできるが、親あてに説明される

進学くらぶではやり方がわからないとき、不安なときは電話で
相談ができます。

また、解説を読んでも理解ができないときなどは
質問もできます。


ですが、この返答が「メール」と「電話」とあります。
しかも親あてです。

電話でかかってきても子供に変われません。
次から次へと聞かれたら困るからですかね・・・。

ここは子供あてに説明してほしかったです。
我が家も以前「つるかめ算」がわからなくて質問しましたが、
私が難しかったです。

質問に答えてくれるのは四谷大塚の塾の先生のようです。
国語の質問をしたときにはSクラスを担当している先生が
通塾生の勉強の様子なども教えてくださって とても参考になりました。

問題が難しすぎる(取捨選択ができない)

四谷大塚のテキスト、予習シリーズは一ノ姫が4年で入ったタイミングで
テキストの改訂がありました。

これがとても難しく改訂されているようで、はっきりいって上位校向けです。

「難関校向け」と書いてある例題もあるのですが、書いてなくても難しい問題が
普通にあります。

個別指導の先生もずいぶん難しい問題を解かせるな~とおっしゃっていたようです。

なので、基礎だけを学びたいときや中堅校や中位校志望の場合、
問題の取捨選択ができません。

「例題なんだから全部できなくてはいけないだろう」と思ってしまうのですが、
実はそんなことはなく、例題だけど理解できなくても大丈夫なものも
たくさんありました。

配信授業では「ここはやらなくてもいいよ」などは言ってくれませんでした。

進学くらぶの週テスト

週テスト(毎週土曜日、その週に勉強した範囲を確認するためのテスト)は、
S(難関校)・C(上位校)・B(中堅校)・
A(中位校)とコースごとに
受けるテストの内容が違います。


一ノ姫がいたBコースしかわかりませんが、
算数は各コースごとの問題。

国語はCBクラスが一緒、
理社はAと一緒だったり
Cと一緒だったりしました
(問題の表紙にBC問題」とか「AB問題」などと
書かれているのでわかります)。


4年生のうちはAコースと同じ問題が多かった
気がしますが、
5年生になってからは
Cと一緒の問題が多かった気がします。


進学くらぶでは同じ問題でも、
平均点や偏差値は所属しているコース内で
計算されます。

なので、たとえBコースとCコースの子が
同じ点数をとっていても、
比べるコースの子達がどれだけとっているかで
偏差値がものすごく変わるんです。


たとえば100点満点中80点を
Bコースの一ノ姫がとったら、
偏差値はおおよそ60に近くなりますが、

Cコースで同じように80点をとっても
偏差値は50とかになってしまいます。


なのでモチベーションを保つためには、Bコースの一桁組にいるほうが
よかったです。

進学くらぶの 公開組み分けテスト

公開組み分けテストは
クラス別の問題ではなく、
同じ問題を一斉に受けます。

その結果によって、コースが変わります。

5年生の組み分けは1組100人ずつくらいで振り分けられます。

Sコース1~5組偏差値66以上難関校志望例:男女御三家・早慶系列・フェリスなど
Cコース1~14組偏差値65~56上位校志望例:新御三家(吉祥女子・豊島岡・鴎友)・大学附属校など
Bコース1~25組偏差値55~45中堅校志望例:恵泉女学園・帝京大学中・日本女子大学附属など
Aコース1~19組偏差値45前後中位校志望例:桜美林・日本大学第三・工学院大学附属など
四谷大塚でのテストの偏差値なので注意。(全国統一小学生テストの偏差値で比べてはいけません。)

進学くらぶ生でも通塾生と同じように振り分けてもらえます。

5週に一度ある公開組み分けテストも
早めに予約をすれば希望の会場で通塾生と同じように受けることができます。


ここは日能研とは違うところですね。
日能研は小学5年の12月まで外部会場でのテストはないようです。

会場慣れを4年生からする必要はないかもしれませんが、
四谷大塚は時々私立の中学校が会場になるので、
気になる学校が会場だった場合は直接行って受けることができるので良かったです。


一ノ姫はCコースに上がることを目標にして
1年半頑張ってきましたが、
一番近い時であと4点足らず、
叶いませんでした。

まとめ

「通信教育」という勉強方法は向く子(向く家族)と
向かない子がはっきりしていると思います。


<私が思う通信教育に向くタイプ>
・一人で勉強することが苦にならない子
・目標があり、一人でも頑張れる子
・周りに中学受験経験者がいる(兄姉・両親)
・家族みんなが中学受験生を応援している


このようなタイプの子には金銭的な面でもオススメできますが、
向かない子は通塾をおすすめします。ただの苦行になってしまいますから。


我が家も一ノ姫は1年半一人で頑張ってくれましたが、
ニノ姫は一人で勉強するより、みんなと切磋琢磨するほうが
モチベーションがあがるタイプなので最初から無理だと思い、
通塾を選びました。


通塾でも通信教育でも結局はその子のやる気次第なのでしょうが、
どちらにもメリット・デメリットはあって、わが子に合うかどうかは
やってみないとわからないものです。


進学くらぶは子どもにやる気があり、PC環境も整っている。

でも通塾は何かしらの制限がありできない、
というご家庭には
とてもオススメできる中学受験塾です。

進学くらぶ/中学受験コース
https://www.yotsuyaotsuka.com/school/shingaku/index.php

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