石井志昴『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』を読んだ感想

10歳~12歳のあなたへ
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こひめ
こひめ

長い休みが終わる時には、気持ちが沈んでしまうことがあります。

「学校に行きたくない」と
子どもから言われたことがある方、
「学校に行きたくない」と本当は言いたい子

にオススメです。

2022年3月29日のアメーバブログに加筆・修正しています。
読んでみようかなと思ったら
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概要

発売日:2021年8月12日 

自身も経験者である不登校新聞編集長が、20年の取材を経て伝えたい、子どもとの向き合い方。
学校へ行きたくない子どもにどう対応するかといった具体的なアドバイスから子育てのノウハウまで、多くの親子が悩み傷つきながら獲得した知見を1冊に。

教育・保育学が専門の東京大学名誉教授・汐見稔幸氏、
N高を創設した角川ドワンゴ学園理事の川上量生氏との対談も収録。

目次(一部)
1章 子どもがのびのびと育つためにできること
・子どもは雑談したがっている
・子どもに提案するときはひと呼吸置く
・子どもは親の笑顔が好き

2章 子どものSOSをキャッチするためにできること
・代表的な5つのSOS
・子どもに率直に聞いて大丈夫
・数日休むと学校に行きたくなる

3章 子どもが学校に行かないときにできること
・「なんで学校へ行けないの?」はNGワード
・勉強はいつでもできると開き直る
・子どもの社会性は家庭で育つ

4章 子どもの将来のためにできること
・不登校経験者の85パーセントは進学する
・弁護士からタレントまでさまざまな職業に

著者

石井志昂(いしい・しこう)

1982年、東京都生まれ。
中学2年生から不登校となりフリースクールに通う。

19歳から日本で唯一の不登校の専門紙である「不登校新聞」のスタッフとなり、
2006年から編集長。
20年からは、代表理事も務める。

これまで、不登校の子どもや若者、識者ら400人以上に取材をしている。
「あさイチ」「逆転人生」(NHK)「news zero」(日本テレビ)
「報道特集」(TBS)などメディア出演も多数。

読んだ感想

誰に向けて書かれているのかがとても分かりやすい本です。

この本を読みたいと思ったきっかけは
ネットニュースの記事でした。

ニノ姫の小2の夏休みの間に起きていた状況が
まるで隣で見ていたかのように書かれていた記事でした。


本当に日ごと起きていた出来事が順を追って書かれていて、
すごい!怖い!と思いました。

たとえば・・・

学校を休んだ瞬間から 心の回復が始まる
  • 休み始めたら
    「膿みを出す」時期

    眠れなくなったり、いらだちが止まらなかったり、苦しい状態。
    でもこれは不登校になったから苦しいのではなく、
    休むまでに受けた傷が苦しく深刻だったという意味。

    寝てばかりいるという状態でも、
    極度の緊張で疲れ果てた身体を休めているだけ。

    十何時間寝ていても、
    子どもが安心しているからこそ眠れているんだ
    ”と見守る。

  • 次の段階
    「感情の噴出」時期

    ものすごく甘える(赤ちゃんがえりのように)、
    急に怒り出す、
    突然泣き出す・・・など感情のコントロールが出来ない状態になる。

  • 3段階目
    「自分に起きたことを話し出す」時期

    最初はテレビの話とか、昔におきたこととかを脈絡なく話す。
    たとえば幼い頃にママに怒られたとか急に話しはじめて
    泣きだすこともある。

  • 4段階目
    「親離れ」の時期

    もう一度一人で歩き出そうと思えるようになる。

必ずしもこのとおりにスムーズにいくわけではなく、
それぞれの段階をいったりきたりすることはある。

不登校だからおかしくなっているのではなく、
PTSD(こころの傷)において起こるものだということを忘れないでほしい
と書かれていました。

これは臨床的にわかっているプロセスのようです。

私は全く知りませんでした。

こんな時期を通ることを知らなかった私は、
ニノ姫がおかしくなってしまったのではないか
不安になることが多々ありました。

苦しかった小2の夏休み

夏休みの間、
毎日、毎晩、ニノ姫の揺れ動く感情についていくのがとても大変でした。

確かに今、振り返ってみると この流れで過ぎた気がします。

『膿みを出す時期』は夏に比べると軽くなりましたが、
今も突然泣き出したりすることもあります。

あとはHSCもあいまって、ドラマを観て泣いたり、
私が話した言葉に感動して泣いたりと
とてもではないけど8歳とは思えないところで涙を流します。

それだけ「感受性が強い子」、なのだと思います。

子どもの気持ちの整理がつくまで、
長く時間がかかったとしても
肝心なのは心の傷が癒えるかどうか。

段階を踏みながら、
本人が気持ちの整理をつけて成長していくのを見守るしかない

と学びました。

親のカウンセリング

そして一つ不思議だったことも謎が解けました

姫たちのカウンセリングが始まるとき、
「姫たちの家での様子を聞きたい」と言われました。

「いつもそばにいる保護者の方とも毎週お話したい」と言われ、
私もカウンセリングに行っています。


(親の意見も聞きたいというのは普通のことだよなぁ)と
何も疑わず、素直に受け入れていましたが、

この本には
子どもと密につながっている人も辛いから
サポートが必要だ
と書かれていました。

一番辛いのは子どもだけど、
日々子どもに寄り添い、
子どもの話に耳を傾けている大人も消耗してしまう。

その人の聞き手になってあげてほしい、と書かれていました。

確かに寄り添う私・パパ・一ノ姫も辛いです。

ニノ姫が精神不安定で何もできないし、
ひどい時はずっと抱きしめていてごはんすら作れないし、
私も疲れていました。

今も急に昔のことを持ちだしてきて話したりしますから、
完全に元通りになったとは思えません。

夜 未来が見えなくて私がなかなか眠れなくなる日もあります。

それでも、夏の時のように、
ニノ姫の笑顔が消えてしまうことだけはもう絶対嫌なので、
姫たちを信じて応援し続けたいと思います。

読んで良かったです。

こひめのひとりごと 

2023年3月31日 追記

今日で現学年が修了します。

この一年は私が毎日学校まで送っていき、
こうした精神不安定はなく、落ち着いて過ごせました。

新学期が始まってすぐは先生とクラスに慣れるまで、
登校を嫌がるときはありましたが、
そういう日は無理に行かせませんでした。

でも新担任の先生がとても良い先生だったので、
うまくその気にさせてくれて、
すぐに楽しそうに登校してくれるようになりました。

この一年は一ノ姫もニノ姫も
特に大きな心の変化もなく、過ごすことができました。



ですがまた4月がやってきます。
どのようなクラスで、どのような先生になるか
わからないので私も不安です。

特に一ノ姫は最高学年。
中学入試も控えるので、クラスと担任の先生は結構重要です。

一ノ姫
一ノ姫

もし嫌な先生でクラスメイトにも恵まれなかったら、
私は登校しません!

と、今から言っています(笑)

でもこう宣言できるのはとっても良いことだと、
ニノ姫がお世話になっている先生から言われました。

確かに言葉にできるということは、
本人も素直に心をさらけ出せてるということだし、
親としても休ませる心構えができます(笑)。

毎朝の学校までの送り


今年も毎朝、私が姉妹を学校まで送ります。

登校班という制度をとっている小学校で、
姉妹を毎朝送っていくのは
周りからどう見えてるのだろう、と気になることもありましたが

もう、元気に笑顔で楽しく通ってくれるなら
周りの目なんてどうでもいいや!!と私も思うようになりました。

私の健康のため、これからも毎日歩きます!!

読んでみようかなと思ったら

それではまた。ここまで読んでいただいてありがとうございました。


私は毎年この時期になると、子どもたちが悩んでいないか心配になってきます。
私自身も毎年この時期が辛かったから・・・。

あったかくなって桜が咲いて、気持ち的には明るくなるはずなのに、
「進級おめでとう」の言葉が苦しくなっていませんか

もし一人で悩んでいたら、いつでもメッセージくださいね。

絶対に助けてくれる人はいるから、あなたはそのままで大丈夫だからね。


こちらでも話を聞いてくれますよ。↓
#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)

電話相談|自殺対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp)



こちらの本もオススメです。↓
自分が笑顔で歩ける道を探してみませんか?

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