【小説が苦手な方にもおすすめ】青山美智子『いつもの木曜日』を読んだ感想

19歳~学生卒業まで
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絵本と間違えてしまいそうな大きさで
ハードカバーの「小説」です。

以前に発売されている小説、
『木曜日にはココアを』に
出てくる登場人物がでてきます。

この本は、
『木曜日にはココアを』で
繰り広げられる出来事の
直前が書かれています。

〇小説は苦手

〇文章はあまり好きじゃないけど、

読んだ気になってみたい

という方にオススメの一冊です。

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<私はこんな人です>

・HSP 内向型
・タイプの違う2人のHSC子育て中
・本好き歴 41年
・京都の短大卒
・読書記録 15年間
・小学校での絵本アドバイザー活動 2年


B型でひねくれものなので
発売されたばかりの
題名を聴いたことがある本よりも、

今現在は埋もれてしまっている
良い本を中心に
紹介したい
と思っています。



幼い頃から本が
大好きだった私。
国語の成績はいつも
トップ層でした。

私立女子中に通う
中1長女(いちひめ)、

2026年中学受験予定
小5次女(ひめ)も本が大好き!

国語の成績だけは毎回
偏差値60を越えます。


読んだ本すべてを手に入れたら
確実に破産するので
ほぼ毎週
図書館通いの我が家ですが、

購入した本・手元に残したい
と思った本を
ブログ『読書きろくノート【こひめ家の本棚】』で
紹介しています。

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あらすじ  

2021年、2022年本屋大賞2位受賞作家・青山美智子さんが贈る
『木曜日にはココアを』に繋がる温かな物語。

累計26万部を突破した『木曜日にはココアを』。
その12編の物語に登場したワタル、朝美、えな、泰子、
理沙、美佐子、優、ラルフ、シンディ、アツコ、
メアリー、そしてマコ。

これは彼、彼女たちがあの日に出会う前の物語。
そんな前日譚を田中達也さんが作ったミニチュアと
ともに読む、絵本のような小説です。

カップにココアが注がれるその瞬間を味わってください。

2022年9月9日 発売

著者

青山 美智子(あおやま・みちこ)

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。
大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。
2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。
出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。

デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。
続編『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞、
『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞を受賞。(いずれも宝島社)

『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が2021年本屋大賞2位。
『赤と青とエスキース』(PHP研究所)が2022年本屋大賞2位。
他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』(ともに宝島社)、
『マイ・プレゼント』(U-kuとの共著・PHP研究所)など。

読んだ感想

青山美智子さんの本は
『お探し物は図書室まで』、
『木曜日にはココアを』を読み、
これで3作品読みました。


本を読んでいていつも思うのですが、
青山さんの感性というか、
感じ方って独特なんですよね。

文で読むと「確かにそうだ!」とか
「なるほど、そういう見方や考え方もできるんだな」
と感心させられます。

4杯目 Blue/Tokyo 泰子 (幼稚園教諭・勤続15年)

男の子のひとりが言った。
「なあ、うちにお父さん、免許センターで働いてて教えてもらったんだけど、
青信号の意味って知ってるか?」

もうひとりが答える。
「『進め』だろ?」

「ブー!違いまぁす」

違うのか。「進め」じゃないとしたら、何だ?
私もこっそり考えながら、正解を待つ。

「答えは、『進むことができる』でーす!」
私は、はっと、その男の子を見た。

「進め」と命令されているんじゃない。
「進むことができる」と知らされているだけ。

そうか、そうなんだ、そうだった。
私はただ仕方なく規則に従っているわけじゃない。
自分がそうしたいと決めたから、私の意志で止まったり進んだりしているのだ。

<中略>

信号は、青。
誰にも合わせなくたっていい。自分のルールでいけばいい。
私は胸を張って、進むことのできる道を歩いた。

青山美智子『いつもの木曜日』より

私はゴールド免許保持者ですが、
運転をしなくなってもう14年くらい経ちます。
青信号の意味も確かにそうだったと反省しました(汗)

この文章では交通ルールだけではなく、
生き方をかけています。

前に進むことはできるけれども
進むかどうかは自分で決められる。

進めるけれども、
自分が準備が出来ていなければ
止まっていても良い。

すべては自分次第。
たとえみんなが進んでいったとしても、
みんなに合わせる必要なんてない。

自分のペースを崩さずに。
それでいいんだ、と思います。

8杯目 Orange/Sydney ラルフ(サンドイッチ屋)

「思いもよらない事態に立ち止まるときに、必要なのはたぶん・・・・・・」

ラルフさんは猫に伝えます。
でもそれは、自分に言い聞かせていたのかもしれません。

「柔軟であること。そして冷静であることだね」

青山美智子『いつもの木曜日』より

ラルフさんのようなサンドイッチ屋さんがそばにあったら良いのに・・・
と思ってしまうくらい素敵な美味しそうなサンドイッチ屋さんです。

私もひとりで起業してみようと考えていて、
勉強しています。

事業をはじめていったらこのラルフさんのような状況にも
陥ることがあるかもしれません。

そんなとき、大切なのは、
「柔軟であること、冷静であること」なんでしょうね。

9杯目 Turquoise/Sydney シンディ(アロマセラピスト)

 おまじないなんて、ただの迷信。
 それはそうかもしれない。
 そう思う人にとっては、単なる記号だ。

 ほんとうに魔除けの効き目を持っているのは、マークそのものではなく、そこに力があると信じる心のほうじゃないかしら。
 安全でありますように、今よりも良い状況になりますように。
 願いや祈りは、やっぱり効力があるんだと思う。
 そして、揺れ動く日々の中で強い意志を持ち続けるために、人々にはおまじないやお守りが必要なんだと思う。
 そこには間違いなく「ホント」の効力がある。他の誰かにとっては無意味なものでも。

青山美智子『いつもの木曜日』より

私は結構おまじないやお守りを信じる方です。

毎年、「交通安全」は必ず買うし、
今年は中学受験の一ノ姫には「合格祈願」を
購入しています。

自分が受験生の頃は、

こんなお守りで合格できたら苦労しないよ

なんて、反抗期もあったのですが(笑)

この文章のように、
「そこに力があると信じる気持ち」
奇跡を起こすことがあるんですよね。

「縁結び」「縁切り」「仕事成就」、
親になるときにも「安産祈願」、
人生において区切りになるときには
自分以外の誰かの 強い願いや祈りもあります。


いつもあなたを想っているよ
いつもあなたを心配しているよ
何かあったときには私を思い出してね

その気持ちを形にして、
そばにおいてもらう。

その願いや祈りは見えないから、
形として残り続けるお守りが必要なのではないかなと
思います。

この本をオススメしたい人

青山美智子さんの作品は、読みやすくて、優しい文章です。
この本は絵本のように全ページイラストが入っていて
文字の大きさは小説だけど、
絵本のようにすらすらと読めます。

本(小説)が苦手だけど、
子どもに小説を読んでいる姿を見せたい!
という方にオススメです。

〇小説は苦手

〇子どものそばで小説を読んでいる姿を見せたい

〇温かい気持ちになりたい

〇色々な人の人生をのぞき見たい


という方にオススメの一冊です。

それではまた。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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コメント

  1. 神崎和幸 より:

    こんにちは。

    自分も『いつもの木曜日』読みましたよ。
    とても良かったです。
    まるで絵本のようで、それが印象的でした。
    そのうえ登場人物が生き生きと前向きに生きているのを良かったと思いましたよ。

    確かに読みやすくて、優しい文章ですね。

    • kohime より:

      こんにちは、コメントをありがとうございます。

      『いつもの木曜日』良いですよね。
      青山美智子さんの本は
      優しく背中を押してもらえるような文章で、
      読んだあと前向きになれる気がします。

      私は最近『猫のお告げは樹の下で』を読みました。
      こちらもとってもおすすめです。

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