青山美智子『お探し物は図書室まで』を読んだ感想

19歳~学生卒業まで
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こひめ
こひめ

2021年の本屋大賞第2位の本です。

子育てと仕事の両立に悩む方、
やりたい仕事が見つからない方、
人生に悩んでいる方
、にオススメです。

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あらすじ

2021年本屋大賞第2位!!

「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」

仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、
思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

著者について

青山美智子(あおやま・みちこ)

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。
2年間のオーストラリア生活ののに帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞佳作受賞。
デビュー作「木曜日にはココアを」が第1回宮崎本大賞を受賞。同作と2作目「猫のお告げは樹の下で」が未来屋小説大賞入賞。他の著書に「鎌倉うずまき案内所」「ただいま神様当番」。

読み終えた感想

この著者さんの本は初めてでした。

1章から5章まで、年齢も状況も全く違う5人が登場します。
ふとしたきっかけで町の図書館を訪れ、
そこで生き直すためのヒントをもらい、一歩踏み出していくというお話です。

私が最初に驚いたのは、
生き直すヒントをくれる図書館の司書さん。
実は、
「『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』の
紅子さんじゃないのか?!」と思いました。

ついたてとL字形カウンターの間に埋まるようにして、司書さんがいた。

ものすごく・・・・・ものすごく、大きな女の人だった。
太っているというより、大きいのだ。

顎と首の境がなく色白で、ベージュのエプロンの上にオフホワイトのざっくりしたカーディガンを着ている。
その姿は穴で冬ごもりをしている白熊を思わせた。
ひっつめられた髪の頭の上には、ちょこんと小さなおだんご。
そこにはかんざしが一本挿してあり、先には上品な白い花飾りの房が三本垂れていた。

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

もう銭天堂の女将の紅子さんにしか思えませんでした(笑)

まぁ当たり前なことに著者も違うし、紅子さんではないのですが、
「何をお探し?」と問いかけられると思わず口から本音がもれてしまう、
というところも似ていました。

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仕事と子ども、どっちをとればいいの?

私は「第3章 夏美40歳 元雑誌編集者」のお話が自分と重なりました。


夏美は雑誌編集者としてバリバリ働いて、実績も挙げられたところに妊娠が発覚。
出産後もすぐに雑誌編集に戻りたくて、育休を4カ月ほどしかとらずに復帰。

それなのに自分のポジションは違う人にとられてしまい、
9時~17時で帰ることができる資料部への異動に・・・・。


やりたかった仕事に戻るために、出産してからも出来る努力を続けていて、
”子どもを産んでからも雑誌編集をしている前例がないなら自分がつくってやろう”とまで思って復職したのに。

会社も良かれと思ってしたことなのでしょうが、
ここら辺が現実社会でも難しいところです。

こひめのグッときたポイント

「ああ、崎谷さんもメリーゴーランドに乗ってるとこか」
「メリーゴーランド?」

ふふふ、とみづえ先生が口元をほころばせる。
「よくあることよ。独身の人が結婚してる人をいいなあって思って、結婚してる人が子どものいる人をいいなあって思って、そして子どものいる人が、独身の人をいいなあって思うの。
ぐるぐる回るメリーゴーランド。
おもしろいわよね、それぞれが目の前にいる人のおしりだけを追いかけて、先頭もビリもないの。つまり、幸せに優劣も完成形もないってことよ」

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

この表現、すごい的を射てますよね。

・・・・・・そうか。
ミラから資料部に異動「させられた」。家事も育児も「やらされている」。
自分が中心だって思うから、そういう被害者意識でしか考えられないのかもしれない。どうしてみんな、もっと私にいいように動いてくれないのって。

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

被害者意識・・・グサッと突き刺さりましたね。
でも、こう思ってしまうことは仕方がないことだし、悪いことではないと思うんですよね。

だって確かに自分も子どもが欲しいとは思ったけど、子どもは一人で出来るものではないし、
それまで積んできた仕事のキャリアだってあるのにそれを捨てなくてはいけない。

「私だけが母親をやらされている」そう思ってしまうのはいけないことではないと思います。
だって実際そうなんですもんね。


今、私は何がしたい?どこに行きたい?
自分の中の変化に、私は気づいていた。

<中略>

それは、メリーゴーランドを降りて他のアトラクションに乗ってみたらってことなんじゃないだろうか。ひとつのレールから降りないことばかりが美徳じゃなくて、本当に求めるものに、正直になってもいいんじゃないか。

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

私も結婚する以前の仕事が一番好きでした。
出来ることならその仕事に戻りたいと今も思います。

でも、毎日シフト制、何時に帰れるかわからない、土日は仕事。
そんな生活、娘が二人いる今は絶対無理です。

だから仕事探しも悩んでいたんです。

自分のやりたいことを優先させたいけど、出来ない。

でも、この章に書いてあったんです。

「そのときに一番やりたいことを、流れに合わせて一番やれる形で考えていったら、そうなった。自分の意志とは別のところで、状況は刻刻と移りゆくからね。家族関係とか、健康状態とか、職場が倒産したり、いきなり恋に堕ちちゃったり」

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

だから今の自分が一番譲れないことを書き出して、それに合うように働こうと。


第4章のお話にもあるんです。

がんばって目の前のことに取り組んでいたら求めてもらえるってこともあるんだ。

青山美智子『お探し物は図書室まで』より


私にできること・やりたいことを続けていたら求めてもらえることもあるかもしれない。
『絶対』ではないけれど、希望だけは持ち続けて、
今できることに精一杯力を注いでいこう!と思えました。

こひめのひとりごと

「本を必要としている人はいつもいるの。誰かにとって大切な一冊になる本との出会いが、本屋にはあるんだよ。私は絶対、この世から本屋を絶やさせたりしない」

<中略>

「えー?それを言うなら、私が書いた本なんて一冊も売ってないよ。
でも、私がこれがいい!って思った本が売れたら、めちゃくちゃ嬉しい。
だからPOPにも気合が入るの。自分が推す本って、気持ち的にはちょっとだけ、私の本ってぐらいに思ってるよ」

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

私もこの気持ちがとてもわかります。

ブログ業界で、「本」というジャンルは稼げないジャンルのようです。
(アフィリエイトなどの観点からです)

それでも私が「本」でブログを続けたいと思うのは、
素敵な本や言葉を紹介したいから

本って素敵な言葉があるんですよね。
長い長い文章の中の一言だったり、一文だったりでも
その言葉が胸に響いて、
「こう思うのは私だけじゃないんだ」と思える瞬間があるんです。


周りをみても長い文章を読むことが苦手な人は本当にたくさんいます。
私も本の話が出来た友人なんて、ほぼ皆無に等しいです。



でも一文だけなら「ドキッ」とする瞬間があると思うんです。

私が紹介するの引用を多くするのは、
その一文に出会ってほしいから



その一文と出会ったら、その文がどういう風に書かれたものなのかが
気になりますよね。

そうしてその本を手に取ってもらえたら嬉しいなと思っています。

ブログを始めてから、毎月1冊程度ですが、
売上があります。

売上があるのはとても嬉しいですが、
何より、私の紹介ブログを読んでいただいて
「買ってみようかな」と思っていただけたことがとてもとても嬉しいです




今はできるだけ貯金したいのと、姫たちの受験本などが多く
本棚に本を置くスペースもないので、
図書館で借りてきてばかりです・・・。

ですが、ここで紹介している本は私にとっては本当は
購入して手元に置いておきたいと思える本です。


他にもたくさんの本をいつも読んでいますが、
特におすすめの本たちなので
心に響いた一文があったらぜひお手にとって読んでみてくださいね。


話は変わりますが、
世の中には本当に色々な仕事があるのだと思いました。

この「雑誌編集者」という仕事も
とてもきつい仕事なんですね。

『あなたがしてくれなくても』というドラマを観ているのですが、
そのドラマの中でも雑誌編集者の奥さんがものすごい忙しく働いています。

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著者も雑誌編集者を経験されているということなので、
内部事情にもお詳しく、
赤裸々に日常をかけたのかなと思いました。


ファッション雑誌は若い時は毎月買って読んでましたが、
今じゃ洋服にお金も出せないし、体形も変わってしまい、
理想と現実が違いすぎて手に取らなくなってしまいました。

カメラマン、編集者、それぞれの職業でみんなが力を合わせ、
こんなに必死に一冊を作ってくれているんですね。

こひめのグッときたポイント PART2

「それで、おいくつになられますか」
「四十歳に」
「いいわねぇ、やっとこれから本当に、いろんなことがやれるわよ。
楽しみなさい、遊園地は広いのよ」

青山美智子『お探し物は図書室まで』より

この言葉は自分に言われているような気がして、嬉しかったです。

40歳はもう年だと思ってしまいますが、
まだまだなんでもできる年齢なんですよね。

会社に所属していないと稼げない、
家から出て働かないといけない、
そんな時代は確かに終わったんです。

会社に所属できないから、
仕事で得られる喜びのカタチも変わってしまったけれど
自分が大事な人たちと過ごせる幸せは、自分しかつかめない。


自分が本当に離したくない大事なものを守り続けるために
私はこれからも色々なことを探して、挑戦し続けたいなと思います。



読み終わったあとに心がとてもあったかくなり、
これから頑張る勇気ももらえました。

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それではまた。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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