私が大好きな「京都寺町三条のホームズ」シリーズや
「わが家は祇園の拝み屋さん」シリーズを執筆されている
望月麻衣先生の新しいシリーズです。
桜田千尋(さくらだ ちひろ)さんが描かれる『満月珈琲店』というイラストに
一目ぼれした望月先生が熱烈オファーをしてこの小説が完成したそうです。
西洋占星術をテーマにした
読み切りのお話が数話入っています。
〇何か人生がうまくいってない気がする
〇頑張っても頑張っても報われていない気がする
と感じているかたにおすすめです。
あらすじ
満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、
『満月珈琲店の星詠み』望月麻衣 裏表紙より
猫のマスターと店員が、
極上のスイーツやフードとドリンクで
客をもてなす。
スランプ中のシナリオ・ライター、
不倫未遂のディレクター、
恋するIT企業家・・・
マスターは訪問客の星の動きを「詠む」。
悩める人々を星はどう導くか。
美しいイラストにインスパイアされた
書き下ろし小説。
2020年7月にこちらの第1巻が発行され、
現在は4巻まで出ています。
著者
望月麻衣(もちづき まい)
北海道出身。京都在住。
2013年、E★エブリスタ主催の電子書籍大賞を
受賞し、デビュー。
2016年『京都寺町三条のホームズ』で
第4回京都本大賞を受賞。
私が大好きな「京都寺町三条のホームズ」シリーズや
「わが家は祇園の拝み屋さん」シリーズを執筆されている
望月麻衣先生の新しいシリーズです。
イラストレーター
桜田 千尋(さくらだ ちひろ)
1987年生まれ。
兵庫県三田市出身、
東京都在住のイラストレーター。
Webで発表した「満月珈琲店」の
イラストが話題となる。
望月麻衣とのコラボによる
イラストストーリー集『満月珈琲店』も刊行する。
とても美しくて幻想的で温かさも感じる素敵な絵です。
読んだ感想
望月先生が以前SNSでイラストを目にしたらしく一目惚れして、
いつか一緒にお仕事ができたらと思っていたそうです。
そして何年も経った後、一緒にお仕事をすることが叶い、
この「満月珈琲店」が出来上がったそうです。
このことはあとがきに書かれていましたが、
このような縁もこの本のテーマになっている「西洋占星術」が
関わっているような気がしてなりません。
私は占いは昔から好きです。
でも自分の誕生日が
十二星座でいうとちょうど狭間で、
占いによって天秤座だったり
蠍座になったりするので
あまり信じていませんでした。
でも以前何かで月の星座?(裏の星座)
があると知り、
調べてみたら性格が当たっていたんです。
この本を読んだら、
ますますこの西洋占星術に興味を持ちました。
「だから、革命時はいつも頭を殴られたような出来事が起こってしまう。誰もが元に戻ってほしいと願うけれど、もう『戻る』ことはできない。戦争が始まって、戦前の生活を求めても無理なようにーーーー」
中略
「そうして人は、価値観を一新するしかなくなる。世の中は、魚座から水瓶座の時代になる。『集団で同じ頂点を目指す時代』を卒業して『個々の時代』になるんだ」
中略『満月珈琲店の星詠み』望月麻衣 より
「『個』を確立するためにテクノロジーが発達する。一人一人の発言に、重みが出てくる時代に変わるんだ。インターネットの発達と、一般人でもネットで有名になって発言力を持つことなんかは、水瓶座の象徴だ」
2011年の東日本大震災や、いまだ続くコロナ禍、
そして追い打ちをかけるかのような異常気象。
こんなに世界中が荒れているのには星の動きが関係しているのかもしれない。
そしてこれは、自分の考え方次第ではチャンスにもなる。
私も今は仕事も出来ずに立ち止まっている気がしています。
そんな時に以前から興味があった西洋占星術ともう一度出合った。
これから自分が進むべき道を模索するきっかけになるかもしれない。
今一度、
自分自身を振り返る時期なのではないか。
ここで『満月珈琲店の星詠み」と出合ったのも何か意味があるのかもしれない、そう思いました。
この本の中では「鏡の法則」という言葉もでてきます。
『自分のしたことは、自分に跳ね返ってくる』というものです。
この本も以前に借りて読んだことがあって、ますます縁を感じました。
西洋占星術の本は高いですが、投資と思い購入して勉強してみようかなと思っています。
こひめのグッときたベストポイント!
「あなたは涙を流してこなかったでしょう?
『満月珈琲店の星詠み』望月麻衣
辛い時、苦しい時は、ちゃんと泣かないといけません。
水はすべてを流してくれる作用があるんです」
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