【自己啓発本やビジネス本を読みたい方におすすめ】印南敦史『遅読家のための読書術』を読んだ感想

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本の内容　2016年2月25日発行　文庫版：2021年7月31日発行

「大量にあった “積ん読” が一気に解消! 」
「1日1冊読めるようになりました」
「もっと早く出会いたかった本」など、
喜びの声が続々!


本書は、「ライフハッカー[日本版]」など
複数の情報サイトに、月60本近くの
ブックレビュー記事を寄稿する
人気書評家が、誰でもラクに
本が読めるようになる方法を大公開。

かつて「1ページ読むのに5分」も
かかっていた元・遅読家が、
どのようにして「年700冊」
読破するようになれたのか?

本書では、その手法をやさしく紹介します。

この1冊で、積ん読からサヨナラできる!

巻末には、文庫版だけに
「三浦崇典氏(天狼院書店店主)との特別対談」も収録!

読書そのものの楽しみを知っている人、
だけど、現状の読書量や読書スピードに
不満を感じている人に役立つ考え方や
メソッドを、

自分なりの観点でこの1冊に
まとめたつもりです。

1ページ5分近くかかる僕だって
なんとかなったのですから、
どんな遅読家でもきっと大丈夫!

印南敦史『遅読家のための読書術』（はじめに）より

著者

印南敦史(いんなみ あつし)

作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。

広告代理店勤務時代に
音楽ライターとなり、
音楽雑誌の編集長を経て独立。

「1ページ5分」の超・遅読家だったにも
かかわらず、ビジネスパーソンに人気の
ウェブ媒体「ライフハッカー[日本版]」で
書評を担当することになって以来、
大量の本をすばやく読む方法を発見。


その後、ほかのウェブサイト
「ニューズウィーク日本版」
「WANI BOOKOUT」
「NewsCrunch」
「東洋経済オンライン」
「サライ.jp」「マイナビニュース」
などでも書評欄を担当することになり、
年間700冊以上という
驚異的な読書量を誇る。


著書に『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、
『読んでも読んでも忘れてしまう人の
ための読書術』(星海社新書)、
『世界一やさしい読書習慣
定着メソッド』(大和書房)、
『プロ書評家が教える
伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)
などのほか、音楽関連の書籍や
エッセイなども多数。

読んだ感想

この読書術は、
ビジネス本や（ビジネスパーソンが仕事で必要な知識やノウハウが書かれた書籍）
自己啓発本（自分の能力の向上や成功するための
精神の保ち方など、自分が成長するための思考などを解説した本）を
読む時に有効な方法だと思います。

物語や、推理小説などには
あまり当てはまりませんので
ご注意を。

ただ、読書記録のつけ方は
一読の価値ありです。

「スピードが遅い」のではなく「熟読の呪縛」が邪魔している

ここで1つの
結論めいたことをいっておけば、
つまるところ、遅読家というのは
能力の有無ではなく、
読書のとらえ方に由来しています。

「本を速く読める人」と
「遅くしか読めない人」が
いるのではありません。

「熟読の呪縛から自由な人」と
「それにまだとらわれている人」が
いるだけなのです。

印南敦史『遅読家のための読書術』より

私も読むのは遅い方だと思っています。
積つん読どくもたくさんあります。

積つん読どくとは、興味を持って買った本や
雑誌などが未読のまま積み重なった
状態。

遅読家というのは、読書に対する
「真面目さ」を捨てきれない人のことです。

「熟読の呪縛」の発端は、
おそらく学校教育にあります。

「作者のいいたいことを正しく読みとる」とか
「主人公の気持ちを選択肢から選ぶ」
「作者のいいたいことを正しく読みとる」とか
「主人公の気持ちを選択肢から選ぶ」といった
教育を受けているうちに、

「本を読むという行為は、著者の意図を
一字一句、正しく理解し、
それを頭の中に写しとることである」
という不文律を
植えつけられてしまっているのです。

印南敦史『遅読家のための読書術』より

※不文律ふぶんりつ……文章や言葉にはしていないけれど、
皆が暗黙の了解事項となっているきまり。

これ、すごくわかるんですよね。

今中学受験生の勉強を見ていても
思いますが、
受験（テスト）のための『国語』は
まさにこれなんですよね。


義務教育の9年間で植えつけられて
しまった考え方なので、
きっと素直な人ほど
この真面目さの呪縛から
逃れられないのだと思います。

けれども、受験（テスト）国語が
終わった方なら、この読書術を
試してみる価値はあると思います。

読書習慣をつくるステップ　「毎日・同じ時間」に読むようにする

読書時間の「枠」をまず押さえてしまおう

読書に限らず、なにかを習慣化するうえでの極意は、
毎日・同じ時間帯に行うことです。

印南敦史『遅読家のための読書術』より

多くの小中学校でも
「朝の10分間読書」とかがあるように
時間帯と場所、を決めると継続しやすい
と思います。

私の場合は、この本では
推奨されていなかったのですが、
夜寝る前に読むようにしています。

眠る前にベッドの上で
30分～1時間くらい、
本を読んでいます。

読書記録をつける参考になった「1ライン・サンプリング」「1ライン・エッセンス」「1ライン・レビュー」と「もっともすばらしかった1冊」を選ぶ

「1ライン・サンプリング
（気になったところ・感動したところをページ数とともに
書き出す）」と
「1ライン・レビュー（私の場合はその本をどんな方におすすめしたいか）」
は、読書記録として
いつも取り組んでいました。


このやり方で良かったのだと
背中を押してもらえたようで
嬉しかったです。

そしてこの本を読んで、
「もっともすばらしかった1冊」を
選ぼうと思いました。

積み重なっていく読書実績を
再確認する意味で、
12冊分のレビューがたまったら、
定期的に引用と感想を読み返すようにしましょう。

そして、レビューを振り返るときには、
こんな視点を取り入れてみてください。

・自分はどんな本に刺激を受けやすいのか？
・自分はどのような考え方を好むのか？
・自分はこれからどんな本を読みたいのか？

＜中略＞

そして最後にやっていただきたいのが、
その12冊の中から「ベスト」だといえる
1冊を選ぶこと。

つまりその1冊が、自分の直近の読書の中で
「もっともすばらしかった1冊」ということになります。

1年の終わりには、さらにそこから
「ベスト・オブ・ベスト」の1冊を選びましょう。

印南敦史『遅読家のための読書術』より

ちょっと良いA5ノートに書くことを
推奨されていたので、ちょうど手元にあった
こちらのノートを使うことにしました。

こんな感じで昔のノートから
まとめ始めたところです。

確かにこうすると、
どんな本を読んだかが一目でわかり、
なおかつ
内容が気になった本はノートを見返せる
のでとても良いです！

本棚はいつも自分自身を映す鏡

ストック（貯蔵）をやめて
フロー（流動）に切り替えることは、
「本の読み方」だけでなく、
「本の管理」についてもいえること
なのです。

印南敦史『遅読家のための読書術』より

積読本もすべて本棚に立てて入れて、
出来たら発行日を確認して
古い順に入れていく。

その時点で、10年前のビジネス書などであれば
捨ててもOK。

できれば3か月ごとにこの作業をすると
「今の自分」に必要な本だけが残った
本棚になるということです。


ですが、こひめ家の本棚は
私のものだけではなく
子どもたちのものも入っています。

絵本とか
もう読まないんじゃないのかなと
思って聞くと、

と言われます。（笑）

賞味期限が切れたように見えて
「捨ててはいけない本」というのも
実はあるのだと思います。

物語や小説などは、
それこそ難しいですね。

ですが、こういう整理の
仕方だけは覚えておこうと思います。

『遅読家のための読書術』はこんな人におすすめ

〇本を読むのが苦手

〇ビジネス本や自己啓発本を読みたい

〇自分は読むのが遅いと思っている

〇読書記録をつけたい

〇高校生～

それではまた。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。