【悩める中学生におすすめの本】相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』

中学生のあなたへ
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2020年本屋大賞にノミネートし、
テレビドラマ化もされた
『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』を
書かれた相沢沙呼さんの
中学校の図書室を舞台にした小説です。

〇中学生

〇高校生


〇自分がわからない

〇将来の進路のこときかれてもわからない


〇いじめにあっている

〇学校に行きたくない

〇教室にいるとなんか疎外感がある


そんな方におすすめの一冊です。

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読んでみようかなと思ったら
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あらすじ 2020年12月10日発行

「カラフルな感情で静かに彩られた図書室。
あの時この本を見つけたかったなぁ……」櫻坂46 田村保乃さん。


“物語”との出逢いで変わりゆく
少女たちを繊細に描く6つの連作短編集。

図書委員のあおいは、
苦手な同級生を図書室で見かけた。
本に興味がないはずの彼女の姿に
疑問を抱き──(「その背に指を伸ばして」)。

本が嫌いなあかねは、
読書感想文の課題にゲンナリ。
そこへ偶然、クラスメイトが捨てた
下書きを見つけて──(「やさしいわたしの綴りかた」)。

本を開くたび、窮屈な世界が
少しずつ拓かれていく。

中学校の図書室を舞台に、
6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。

著者

相沢沙呼(あいざわ・さこ)

1983年埼玉県生まれ。
2009年『午前零時のサンドリヨン』で
第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。

2011年「原始人ランナウェイ」が第64回
日本推理作家協会賞(短編部門)候補作、
2018年『マツリカ・マトリョシカ』が
第18回本格ミステリ大賞の候補作となる。

繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、
ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、
ジャンルをまたいだ活躍を見せている。

『小説の神様』(講談社タイガ)は、
読書家たちの心を震わせる青春小説として
絶大な支持を受け、
実写映画化(2020年公開)が発表されている。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社)で
「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位、
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位、
「2019年ベストブック」(Apple Books)
2019ベストミステリーの三冠を獲得した。

読んだ感想

私は図書館で借りたので文庫ではないから
本の厚みにちょっとひるみましたが
読めました。

いじめの描写がとても細かにかかれているので
HSPの私やHSCの姫たちには
読んでいて辛くなったり、
悲しくなるところがありました。

相沢さんの作品はまだ
「medium」しか読んだことがなかったので、
推理小説っぽいのかと思いきや、

中学校の図書室が舞台で、
それぞれの女の子の悩みが短編として
書かれています。

<目次>

その背に指を伸ばして

しおりを滲ませて、めくる先

やさしいわたしの綴りかた

花布の咲くころ

煌めきのしずくをかぶせる

教室に並んだ背表紙


私の集中力と時間がなく、
日にちをあけて
のんびり読んでいたから
覚えていないのか不思議だったのですが
なにか読み進めていて
違和感みたいなものを感じました。

同じ中学校の図書室で起きていることだと
思っていましたが、少し違いました。

辻村深月さんの『かがみの弧城』を
彷彿とさせました。

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私も持っています


その背に指を伸ばして

「先生、もったいないって思うな。
苦手だからって、本を開きもしないのは」

「苦手なものは苦手なの。仕方ないじゃん」

「本はね、読んでみなければ、
どんなことが書かれているのか、わからないの」

「そりゃ、そんなの、当たり前じゃん」



「でもね、ここに並んでいる本は、
みんな誰かに読んでもらいたくってずっと
こうして書架に収まりながら、手に取ってくれる人を
待っているのよ」

「窮屈な書架に閉じ込めてしまって、
ちょっと申し訳なくなっちゃう。
こうして、背表紙が並んでいるだけの
景色じゃ伝わらないけれど、
みんなどれも個性的なの。

綺麗な装幀そうていに包まれて、
素敵な名前をつけられて、
どれ一つとして、同じものなんてない」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』その背に指を伸ばして より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

これは図書室に並んでいる本のことを
話していますが、実は
この後に続く各章のことを表しています。

個人の違いとして例える相沢さんの
発想がすごいと思いました。

「自分の思った通りに書かれている本なんて、
どこにもないのよ。自分に合わないだなんて読む前から
決めつけて、ページをめくることをしないのはもったいないじゃない。

同じ色ばかりで揃った書架なんて、つまらないわ。
色とりどりの背が収まった自分だけの書架は、
きっとあおちゃんの心を豊かにしてくれるから」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』その背に指を伸ばして より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

しおりを滲ませて、めくる先

このお話は、十数年前の
同じ中学校の図書室でのお話です。

上で青字で話してくれていた先生が
中学生だったときのお話なんです。

先生も中学生の時は辛かったと
あとの章で話す場面があるのですが
それがどんな内容だったのか
ここでわかります。

たとえば、わたしが大人になったとして、
今という時間を思い返したくなるだろうか。
そうは思えなかった。
みんなからわらわれて、教室に溶け込めず、
悔しくてつらい気持ちばかり抱いているこの時間を、
もう一度味わいたいだなんて思えるはずがない。

「どんなにつらくて、しんどくても?
今がつらくて、絶対に思い返したくときでも?」

「信じられないかもしれないけれど、
いつか懐かしめるときがくる。
つらい思い出だとしても、そのときの気持ちを、
バネにできるときがくるよ」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』しおりを滲ませて、めくる先 より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

これは本当にそうなんですよね。

私も中学生のとき辛くて、何度も
もうこんな辛さを、今を、忘れたいと思いました。

でも男友達に
「どんなに今が辛くてもいつか笑って話せるときが必ずくるから。
それまで頑張れ。それまでグチならいくらでも
きいてやるから」と言われました。

本当にそんな日がくるのだろうかと
半信半疑でしたが、
子どもが生まれて、子どもが同じくらいの歳になった今。

確かに笑って話せています。

あの時から29年が経っていました。

今辛い思いをしている人には
届きづらい言葉であるのは
私も感じます。

だって今が辛いから。
今しか考えられないし、
この環境から抜け出せないと思っているから。

でもそんなことはないよ。
諦めないで誰かに声を上げれば
救い出してくれる手は必ずどこかにあるから。

この物語でもそれが叶う日が
このあとやってきます。

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おすすめ

やさしいわたしの綴りかた

この章が一番読むのに苦労しました(笑)。
なぜならイマドキの言葉がたくさんでてくるから。
おばさんには辛かったです(笑)。
姫たちに聞いたりしました(笑)。

「あかねちゃんは、読書感想文を書くことが、
自分の世界とは無関係なことだって言っていたけれど、
たぶん、そんなことはないんだよ。
あかねちゃんはさ、自分の気持ちや感情に
説明がつけられなくて、モヤモヤしちゃうときってない?」


「先生にもね、そういう経験がたくさんあった。
自分の感じていることをうまく整理でいなくて、
自分自身のことがわからないときがあるの。
だから、誰かに伝えて聞いてもらうこともできない。
そういうときはね、自分の気持ちをノートに書くの」


「でも・・・・・・、あたし、語彙力とかないし、
そんなの書けないよ」

「あかねちゃんの言葉でいいんだよ。
あかねちゃんが感じた気持ちは、
あかねちゃんだけのものなんだもの。

それを自分の中だけに
しまっておくのなんて、
とってももったいない。

もしかしたらそこには、
きれいな言葉やすてきな感情が
眠っているかもしれない。

それをかたちにすることで、
自分に発見があったり、
誰かに影響を与えることができるかもしれない。

抱いた気持ちを、外に出さないで
なかったことにしちゃうなんて、
もったいないよ。」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』やさしいわたしの綴りかた より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

親が働いていて忙しくて、ご飯も1人
テレビも1人、そんな寂しさはたとえ10代になっても
いや、10代になるからこそ余計に寂しくなるんですよね。

素直に「さびしい」「だっこして」と
子どものように言えたら一番いいけれど
それはもうカッコ悪くてできない。

でも心は叫びをあげてる。

だからこそ私には理想の社会があります。”こひめのひとりごと”に書いてます

花布はなぎれの咲くころ

花布とは、製本の中身の背の
上下両端に張り付けた布のこと。

花布(ハナギレ)とは?美しい花布のつくフォトブックまとめ (ikuji-park.com) から画像をお借りしました。

「ハードカバーには、みんなついているの。昔は、本って糸を交互に通して、紙を背で縫いついていたのね。その糸がここからちらりと見えて、装飾みたいに見えたの」

「今はね、糸じゃなくて糊でつけているから、
ここに覗いているのは残念ながらイミテーション。
けれど、本を装飾する要素の一つになるから、
まだ残されてるのね」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』花布の咲くころ より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

このお話は、二次元の世界の男の子に
惹かれる子のお話です。

中学生にもなるとやっぱり現実の男の子との恋愛が
気になってくるものですよね。
今まで二次元推しだった親友が
クラスの子を好きになり、
自分だけ置いて行かれた気がして
悩んでしまいます。

存在しない人をいつまでも
好きでいて、現実から逃げていて気持ち悪いと
言われて傷ついてしまいます。

「間宮さんは、漫画や小説を読んで、
心を動かされて泣いたり、
悲しくなったりすることがあるでしょう。


存在しない人を想って、泣いたり怒ったり、
悲しんだりするのは、気持ち悪いこと?
ただの現実逃避?
その人を好きになる気持ちと、どう違う?」



「同じだよ。

間宮さんは、たとえ架空の中であっても、
そこに一人の生きている人間を
見出すことができるの。

誰かを慮って、心を動かし、
考えることができる。
その感性は、
誰もが持っているものじゃない、
とても得がたいものなんだと思うよ」


「相手がどんな存在であれ、

誰かを好きな気持ちは、
きっと生き続けて、
いつか他の誰かを
大切にしてあげられるように
なると思うよ」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』花布の咲くころ より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

わが家の姫たちは 今ようやっと、
「名探偵コナン」の映画が観られるようになり、
やっと二次元の新一や服部くん、
怪盗キッドがかっこいいと
キャーキャーやり始めました(笑)

一ノ姫は女子校に入ったので下手したら
あと6年間は男の子と触れ合うことがないので
このまま二次元を突っ走るかもしれません。

いつか他の誰かを好きになるまで
自分自身を磨き続けて、
いつか好きになった人に自分を
選んでもらえるような
学校生活を
送ってほしいと願います。

煌めきのしずくをかぶせる

これはキラキラネームに悩む女の子のお話です。

このお話に出てくるような完全な当て字は
今はだいぶ少なくなってきたのかもしれませんが、
それでもニノ姫の小学校の名簿をみると
この漢字は読めないな~という名前の子は
まだ多くいます。

「涙って、人の優しさがかたちになった、綺麗なものなの。
先生は、今じゃそういう涙を流すことの方が多いよ。
読書をして、心を動かされて、感動をして・・・・・・。

そうすることで積み重なった優しさは、また他の誰かを
優しい気持ちにしてくれると思う」





「いつか、優しい気持ちで流す涙で、
つらい気持ちを洗い流せるときが来るといいよね。
我慢しなくてもいいの。
つらいときがあったら、
先生のところに来ていいからね。

ここにあるたくさんの本は、
つらい気持ちを忘れさせてくれる。
涙の本当の意味を、きっと教えてくれるから」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』煌めきのしずくをかぶせる より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

マイナスのイメージを持っている漢字って
どうしてもあるんですよね。
その漢字が使われることが多い場面の
イメージがどうしても一番に頭に浮かんでしまう。

けれども、調べてみると
良いイメージがあったり
考えようによっては全く違う意味になったりもする。

名前でいじめようとしている子たちのことを
学力がないんだな~と思えたら
少しは楽になるかもしれませんね。

教室に並んだ背表紙

このお話が一番読んでいてきつかったです。
実は今までの章のほとんどにほんの少し
登場している子がこのお話の主人公となります。

そして、すべてのお話を回収していくような
お話です。

「無理に教室に戻る必要は、ないから」

「でも、やっぱり、教室に行かないと、高校に通えないかもしれないよね。
高校に通えなかったら、ちゃんとした大人になれないかもしれない」

「言ったでしょう
学校を過ごした時間で、すべてが決まってしまうなんてこと、
絶対にないよ」


「本当にそうなのかな」

「そうだよ。先生もそうだったの。
自分が大人になれるなんて信じられなくて、未来に絶望していた。学校に行けないときもあって、みんなの視線が怖くてたまらなかった。
それでもどうにかなって、大人になってる」

「三崎さんがどうなるかはわからない。
でも、どうにかなるかもしれない。


生きてさえいれば、
その可能性は無限にある。

先生だって、どうにかなったんだから、

三崎さんにだってどうにかなる可能性が、
たくさんあるでしょう?

みんな子どものときには

想像もしていなかった大人になっていく。
大人になるって、そういうことなの」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』教室に並んだ背表紙 より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

先生は、自分が灰色の青春を送ったことを
今は少しだけ誇らしく思うと話します。

辛くて苦しい十代を過ごしたことで
できること、わかることがあるから、と。

私も同じ思いです。

だからこのブログを書いているし、
今苦しい思いをしている人に
このブログを見つけてもらえたら、
「死なないで」と伝えたい。

死ぬまでではなくても、
毎日がやっと生きている人も
いると思います。

そんな人に癒しとなる本を紹介したい。

その思いで続けています。

「物語の中で助けてくれる人も、
あなたと出会うために
存在しているのかもしれない。

わたしたちは物語を通して、

そこに生きる人たちと出会うことができる。

その言葉と優しさは、きっと本物だよ。

実際に誰かと出会うことができなくても、
物語に込められた願いは、

あなたを救ってくれる」



「だから、寂しくて、

迷ってしまったときは物語を読んで。

きれいな言葉にふれて、

想像力を育んで、
他人の心を理解できる人になって。

そうして、優しさをたくさん身につけて、

すてきな大人になってね」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』教室に並んだ背表紙 より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

相沢沙呼さんの伝えたいメッセージはここなのじゃないかなと
勝手に思っています。

私も読書は好きですが、読めないジャンルはあります。
特に外国文学とか苦手です。
自分から読もうとはあまり思いません。
興味も湧いてきません。

でもそれは今じゃないから、だと思っています。

いつか興味がわくときがあるかもしれないし、
死ぬまでダメかもしれない。

自分が興味を持ったものは
小説でも、漫画でも良いから
映像ではない形で出会ってほしいと私も思います。

そして想像力をたくさん働かせてほしい。

それだけは映像からでは
できないことですから。

こひめのひとりごと

「自分が好きなものをね、誰かに読んでもらうのって、すごく嬉しいから」

「同じものを好きになって、感想を語り合うときって、
本当に幸せな時間なんだよ。
この広い世界で、同じ感性が巡り合うの。それも、読書の醍醐味だよね」

相沢沙呼『教室に並んだ背表紙』教室に並んだ背表紙 より抜粋
※先生の言葉を青字でわかりやすくしています。

私はこの言葉もとても共感しました。

このブログを書いていて、1年が経ち
ちょこちょこコメントをいただけたり、
お仕事の依頼を頂いたりすることがあります。

私がおすすめとして書いた本が
売れるととっても嬉しくなるし、
どんな方が購入してくれたのだろう、
役に立ってくれているといいなと勝手に
想いを馳せています。

今のところ嬉しい言葉ばかりを頂けているので
HSPの私もとても幸せな気持ちになります。

私はHSPだと知らずに十代を生きてきて、
本当にしんどかったです。

でもだからこそ今は同じHSCの姫たちには
なるべく負担にならないように接することが
出来ていると思うし、
そういう道を示してあげることもできています。

無駄な十代ではなかったと
本気で思うのです。

今中学生・高校生の方でも
辛い思いをしている子はたくさんいると思います。

親がそばにいられなく、
寂しい思いをしている子もいると思います。

そんな方はぜひこの本を読んでみてください。

学校の図書室や公立の図書館にきっとあると思います。
あなたの支えになってくれる
優しい言葉がたくさん入っているのでぜひおすすめします!

『教室に並んだ背表紙』はこんな人におすすめ

〇中学生

〇高校生


〇自分の長所がわからない

〇将来の進路のことをきかれてもわからない


〇いじめにあっている

〇学校に行きたくない

〇教室にいるとなんか疎外感がある


〇でも家にもいたくない

という方に読んでほしいおすすめの一冊です。

きっと自分に似た子が見つかり、
欲しい言葉をもらえると思います。

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それではまた。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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