戦国姫シリーズ・
全20巻の第2巻です。
今回は、
初姫、京極竜子、豪姫、
まつ、小松姫、千代、
細川ガラシャの
7人の姫のおはなしです。
〇歴史を勉強した小6以上
〇この7人の名前を知っている
〇徳川家康の周辺を知りたい
〇自分の心に正直に、
強く生きていきたいと
思っている
そんな方におすすめのシリーズです!
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<私はこんな人です>
・HSP 内向型
・タイプの違う2人のHSC子育て中
・本好き歴 41年
・京都の短大卒
・読書記録 15年間
・小学校での絵本アドバイザー活動 2年
B型でひねくれものなので
発売されたばかりの
題名を聴いたことがある本よりも、
今現在は埋もれてしまっている
良い本を中心に
紹介したいと思っています。
幼い頃から本が
大好きだった私。
国語の成績はいつも
トップ層でした。
私立女子中に通う
中1長女(一の姫)、
2026年中学受験予定
小5次女(ニの姫)も本が大好き!
国語の成績だけは毎回
偏差値60を越えます。
読んだ本すべてを手に入れたら
確実に破産するので
ほぼ毎週
図書館通いの我が家ですが、
購入した本・手元に残したい
と思った本を
ブログ『読書きろくノート【こひめ家の本棚】』で
紹介しています。
あらすじ
2012年11月10日発売
豊臣家のリーダーとなった
姉・茶々と、
徳川家の二代将軍に嫁いだ
妹・江。
敵対する立場になった姉妹の
架け橋になるべく、
力を尽くす初姫。
義父の徳川家康から婿選びを
命じられた小松姫。
彼女が選んだお相手は?
父・明智光秀の謀反により、
過酷な運命を背負うことに
なった細川ガラシャ。
ほか、戦国時代を果敢に生きた、
7名の姫君たちの物語。
著者
作:藤咲あゆな
7月14日生まれ。
主なシリーズ作品に、『戦国姫』
『やさしい悪魔』(みらい文庫)、
『魔天使マテリアル』
『黒薔薇姫』(ポプラ社)などがある。
TVドラマやアニメの脚本家と
しても活躍中。
絵:マルイノ
12月2日生まれ。『戦国姫』
『ちょーコワ!最凶怪談』(みらい文庫)
のイラストを担当するほか、
『季刊エス』(飛鳥新社)などで
イラストを発表する
新進気鋭のイラストレーター。
読んだ感想
戦国姫シリーズは
20巻まであるそうです。
今回は”鳥の巻”ということで、
目次には「翼」という字が並びます。
<目次>
初姫 戦国の世を生き抜いた、大らかな翼
京極竜子 実家の再興を秀吉に願った美しき翼
豪姫 乱世に翻弄された華やかな翼
まつ 夫・利家とともに加賀百万石の基礎を築いた、賢き翼
小松姫 義と情。ふたつを備えた気高き翼
千代 内助の功を発揮し、夫を土佐一国の大名へと押し上げた知の翼
細川ガラシャ 愛と信仰に生きた清き翼
それぞれの姫たちの
激動の時が物語で語られます。
私はこの7名の中から、
今回「小松姫」と
「細川ガラシャ」に注目しました。
身内でも、敵となれば退けた勇ましい姫・小松姫こまつひめ
小松姫として私が
一番に思い出せるのは
2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』。
吉田羊さんが演じていて、
大泉洋さん演じる「真田信幸」と
結婚します。
(TBS日曜劇場「ラストマン」でもお二人は昔の恋人役でしたね)
2023年NHK大河ドラマ
『どうする家康では
小松姫という名ではなく
「稲姫」となっていました。
本田忠勝(平八郎)
<山田裕貴>の娘です。
(鳴海唯さんが演じました。)
真田家に嫁ぐ時には
徳川家康<松本潤>の養女と
なります。
この時代、武家の姫は
「家のために嫁ぐ」のが
当たり前です。
真田家は武力に優れた家柄、
家康は自分の味方にして
おきたかったのでしょう。
しかし家康の血のつながった
姫たちは皆すでに、
他の武家に嫁いでおり、
適当な姫がいなかったため
仲良しの本田忠勝から
小松姫を養子にもらい、
真田家に嫁がせたようです。
『戦国姫』での小松姫の物語は、
武勇にも秀で、
妻としてもいうことなしの
人物だったようです。
頭もよく、周りの空気を
読むこともでき、
臨機応変に立ち回ることが
できた姫だったようです。
凛とした佇まいが想像されるので
私の中では真田丸の吉田羊さんは、
ぴったりだったなぁと
感じています。
武家の妻として、潔い最期を選んだ誇り高き姫・細川ガラシャ
細川ガラシャは2016年大河ドラマ
『真田丸』では橋本マナミさんが、
2020年大河ドラマ『麒麟がくる』
では芦田愛菜さんが
演じていました。
明智光秀の三女・玉姫として生まれ、
織田信長のすすめで
細川忠興に16歳で嫁ぎます。
その後、本能寺の変で父である
光秀が信長を討ちますが、
謀反人として敗死。
夫・忠興に幽閉されますが
2年ほどで、また一緒に
住めるようになります。
しかし、
ある日のことです。
藤咲あゆな『戦国姫ー鳥の巻ー』より
庭師が庭で松の枝の手入れを
していますと、そこへ玉が
通りかかりました。
「・・・・ご苦労さまです」
玉がねぎらいの言葉をかけ、
庭師もそれに対し会釈しました。
そして、玉がそのまま廊下を
行き過ぎようと歩き出した、
そのときです。
「おのれ!」
それをたまたま見ていた
忠興が激怒し、
庭に駆け下りました。
「私の妻を見るな!」
忠興は怒りそのままに刀を抜き、
庭師を斬り殺してしまいました。
なんという嫉妬。
度を越えています。
この後に玉姫は
キリスト教で洗礼を受け、
「細川ガラシャ」となります。
そして以前ご紹介した
こちらの本のとおり、
ガラシャはだるまの着ぐるみを
着るハメになってしまうんですね(笑)
わかりづらい歴史の背景についての説明が細かくわかりやすい
『戦国姫』は巻末に
用語集や年表、
参考文献などがついています。
物語ですが、
戦国の難しい背景や用語も
わかりづらいところは
各章ごとに簡単に説明がついています。
この本の最後に
『戦国時代の出来事が由来の
言葉について」というところが
あります。
『天王山の戦い』
山崎の戦いでは、その戦場となる
「天王山」を占領したほうが戦いを
有利に進められるという状況でした。
両軍がそれを目指した結果、
秀吉方が先に占拠し、光秀は
敗れることになったのです。
このことから、
勝負を決める分岐点を
「天王山」と呼び、
それをめぐる戦いのことを
「天王山の戦い」と
言うようになりました。
藤咲あゆな『戦国姫ー鳥の巻ー』より
中学受験は
小6の夏休みが
「天王山」と呼ばれます。
こういう意味だったのかと、
母としても勉強になりました(笑)
戦国時代はただでさえ長く、
戦いの名前も
武将も覚えるのは一苦労です。
姫の名前もみんな似ていて、
「まつ」「小松」
「豪」「江」と
同じ読み方の姫が
たくさんいます。
ふりがなもふってあるので、
小学校中学年から
小説のようにただお話を
読むだけでも楽しめると思います。
ですが、登場人物が多すぎるので
やはり歴史を少し学んでから
のほうがよく理解ができ、
楽しく面白く読むことが
できるのではないかと思います。
『戦国姫ー鳥の巻ー』はこんな人におすすめ
〇歴史を勉強した小学6年生以上
〇この7人の名前を知っている
〇徳川家康の周辺を知りたい
〇自分の心に正直に、
強く生きていきたいと
思っている
この本を読んだあとはこんな風に聞いてみて!
どの姫の話が一番よかった?
それはなんでいいと思ったの?
うまく答えられなくても絶対に
怒らないでください。
大人は目次だけ見れば
どんなことがあった姫なのか
なんとなくわかります。
気に入った姫の名前くらいなら
出てくると思うので、
それだけで
第一段階は「合格」です!
動画やゲームではなくて 本をリビングに!
本を読んだら
アウトプット(誰かと感想を話す)
をすることで、
読解力(どの場面が重要だったのか)や
発信力(どういったらわかりやすいかな?)
などの力が磨かれていきます。
これを大好きな家族と出来たら
お金もかからず、国語の成績も
伸びていくはず!
今日はどんな本を読んだの?
と聞くだけで、
子どもと会話もできるし、
どんなことに興味があって
どんな内容が好きなのかも
わかってきます。
本には様々な境遇の人の
気持ちが書かれています。
主人公に気持ちを寄せることで
多くの気持ちが学べます
(想像力を磨ける)。
短時間かもしれないけれど
子どもの目をみて
会話をして、
色んな人の気持ちのわかる
優しい子に育てませんか?
それではまた。
ここまで読んでいただいて
ありがとうございました。
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