国語が好きなら中学2年生くらいから、
高校生くらいからがおすすめです。
有名作家の人生を
知りたい大人にもおすすめです!
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あらすじ
日本の文学史上に輝く「詩・短歌・俳句」の傑作の数々。
㈱Gakken公式ブログよりhttps://gkp-koushiki.gakken.jp/2021/01/29/35914/
それらを書いた詩人・歌人・俳人は、どのように生きたのか?
本書は作家たちがたどった人生を、彼ら彼女らが残した作品とともに
ストーリー化したマンガ集です。
その数、全29編(詩13編、短歌7編、俳句9編)、計496ページ。
ボリュームのある1冊ですが、各話は5分で読める手頃な長さ(※)。
それでありながら深い感動も味わえる、読み応えのある内容となっています。
※金子みすゞ、宮澤賢治、石川啄木、松尾芭蕉の4人は、ボリュームのあるページで紹介しています。
2020年12月24日発売 B5変560ページのびっくりするぐらい
すごく分厚い本です。
著者について
著者はいません。
有名人それぞれ20人の漫画家さんたちが分担して描いています。
読み終えた感想
学研出版サイトhttps://hon.gakken.jp/book/1020534700には、
対象学年が小1~小6となっていますが、
これははっきり言ってあり得ないです。
私がおすすめできる対象学年は
国語が好きな子だったら中学2年生くらいから。
対象は高校生以上~大人~シニア世代
だと思います。
とにかく内容が簡潔につめこまれているのですが、
時代背景などがわからないとまったく理解できないのです。
たとえば、最初は「金子みすゞ」から始まります。
CMなどでも目にすることが多くあった
「わたしと小鳥とすずと」「こだまでせうか」などを発表した女性作家です。
最初から自分の弟が叔父のところにもらわれていったりするのですが、
少し進むと自分の母親が自分の叔父と再婚することになります。
小学生でこれを理解するのは難しいと思います。
なので、一ノ姫は「よくわかんない」と離脱しました。
ニノ姫が興味をもったのは「宮沢賢治」
ニノ姫も多分ちゃんとわかってはいないと思うのですが、
私が驚いたのは死ぬ間際にいる妹に
お父さんが「最期になにか残す言葉はあるか?」と
聞く場面があるのですが、
そこで賢治は
「(妹は)まだ闘っているんだ!
父さんあんまりだ。ひどい ひどすぎる!」と
怒るんです。
それを見たときに、ニノ姫は衝撃を受けたと話してくれました。
確かに、まだ生きてる人に対して
「最期にいうことはないか」って聞くのは
失礼だと思う。
でも、賢治が死ぬときに
お父さんが同じ言葉を言った時には
「お前は立派だ」って言ってもらえて
賢治はすごくうれしかったと思う。
こひめのおすすめは「松尾芭蕉」
松尾芭蕉のところはとてもわかりやすくておすすめです。
紀行文「おくのほそ道」やたくさんの俳句が今も残る有名な俳人です。
どの俳句がどんな場所で詠まれたのか、
どんな思いをこの俳句にいれたのか、
そこがマンガとともに書かれているので、とてもわかりやすかったです。
ここは小学生でも読むことができると思います。
情景描写と一緒に俳句を覚えられ、オススメです。
ただ、この本のほとんどの人物が最後は病死か自死なので、
だんだん気持ちが暗くなってきてしまいます。
HSPの私は少し辛くなってきてしまいました。
マイナス気分の方は読むことを注意してください。
こひめのグッときたベストポイント!
南吉はふたたび筆を執る
『超訳マンガ 国語で習う 名詩・短歌・俳句物語』より
人は誰もがみな 悲しみを背負っており
その悲しみに耐えて生きなければならない
というメッセージを伝えるため
その後、南吉は、29歳の若さで亡くなるまでに
童話や詩をはじめ、1500以上の作品を残した。
私が学べたのは「金子みすゞ」「原民喜」「新見南吉」です。
特に金子みすゞは詩は有名でもその人生は全く知らなかったので、
勉強になりました。
ほんわかとした詩が多いので、幸せな人生だったのだろうと思っていましたが、
その人生は本当に波乱だらけだったのですね。
この時代の背景を先に知っていないと
(どうして逃げないの?)(どうして女の人は勉強しちゃいけないの?)など
ハテナばかりが頭を回り、内容が入ってこないと思います。
しかし、ここにでてくる教科書で必ず一度は目にしたことのある
有名人たちがここまで波乱で悲惨な人生だったのかと驚かされました。
普通の人ではあまり経験したことのない辛さや悲しみを背負っている人たちだからこそ、
現代にまで語り継がれるような胸をうつ作品を作り出すことができたのだろうなと
思いました。
マンガなのでぱーっと読めてしまいます。
俳句などどう覚えればよいのかわからない、
誰が何の作品を作ったのか覚えられない、そんな学生たちには一休みもかねて
読んでみてはいかがでしょうか?
大人の方にも是非読んでほしいです。
それではまた。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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