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なんでこの本を読もうと思ったのか

『DreamNavi』2025年10月号で
紹介されていたからです。
<私はこんな人です>
・HSP 内向型
・タイプの違う2人のHSCの子育て中
・本好き歴 42年
・京都の短大卒
・読書記録 16年間
・小学校での絵本アドバイザー活動 2年
人と違うことをしたいB型なので
発売されたばかりの本でなく、
今現在は埋もれてしまっている
良い本を中心に紹介したいと
思っています。
図書館に置いてある本
(すぐ予約できる本)を
中心にご紹介しています。
私は幼い頃から本が大好きで、
国語の成績はいつも
トップ層でした。
私立女子中に通う
中2長女、
2026年中学受験予定
小6次女も本が大好き!
国語の成績だけは
偏差値60を毎回のテストで
越えます。
読んだ本すべてを購入したら
破産するので
ほぼ毎週
図書館通いの我が家ですが、
購入した本、
手元に残したいと思った本を
紹介しています。
あらすじ
1945年8月9日。
一発の原子爆弾が長崎に落とされた日、
12歳の父は中学校での試験を終え、
疎開先の隣町へ帰る列車に乗れたことで
一命をとりとめた。
爆心地から800mの場所にあった
中学校は全壊し、同級生の3分の1が
帰らぬ人となった。
原爆から逃れ、平穏な一生を送ったと
思っていた父は、しかし被爆者だった。
父の死後、見つかった父の被爆者手帳には、
ぼくの知らなかった「あの日」と
そこからはじまった父の
葛藤の日々が残されていた。
被爆地で生き抜いてきた父の思いと、
隠し続けられたぼくの名前のひみつ。
やがて解き明かされる
真実にたどり着いたとき、ぼくは……。
長い時を経て、原爆被爆者の
言葉にできなかった思いが、
今、静かに胸に迫る。
著者
森越智子(もりこし ともこ)
1958年北海道小樽市生まれ。
文芸誌の編集を経て、
子どもの権利条約の普及、
民間による「子ども白書」や
「ピースマップ」の作成など、
子どもの人権と平和に関する活動を続ける。
作品に『いつかカッコウのように』(新風舎)
『生きる 劉連仁の物語』
(童心社/第62回青少年読書感想文
全国コンクール課題図書)などがある。
日本児童文学者協会会員・日本ペンクラブ会員。
大野八生(おおの やよい)
1969年千葉県生まれ。
園芸好きの祖父のもと幼い頃から
植物に親しみ、植物に関わる
さまざまな仕事を経て
造園家として独立。
そのいっぽうで、女子美術短期大学
卒業後に描き続けてきたイラストが
評価され、雑誌・書籍などで
イラストレーターとしても活躍中。
作品に『庭のたからもの』(小学館)
『ハーブを楽しむ絵本』(あすなろ書房)
『じょうろさん』(偕成社)
『みんなの園芸店 春夏秋冬を
楽しむ庭づくり』(福音館書店)など多数ある。
私が読んでいる雑誌『Dream Navi』とは

第127回のテーマは
『身の回りの変化にどう立ち向かう?』。
新たな変化や試練に立ち向かい、
試行錯誤する人々を描いた本が
紹介されていました。
読んだ感想
自分の名前が2つある謎


主人公の「ぼく」には、
2つ名前があります。
1つは正真正銘の名前の
「英知」。
もう1つは、お父さんのいとこの
キヨノおばちゃんが
家にやってきたときにだけ
呼ばれる「しゅういち」という名前。
こんな不思議な文章を
読んでしまったら
気になって仕方なくなりました。
題名からも戦争、原爆の話なのは
想像がついたし、
HSPの私はとても苦手分野なのですが、
なんとか読み終えることができました。

被ばくについて知らなかったことが多かった
私は高校の修学旅行では
長崎の原爆資料館に行きました。
自分がHSPだと知らない頃でしたが、
館内は辛すぎて、
”亡くなられた方に申し訳ない”と
思いながらも途中離脱しました。
そしてこの本を読むまで、
様々な関連したニュースを
見ることはあっても、
詳しく知らずに
流してしまっていたことが
多くあることに気づかされました。
「被爆」と「被曝」に違いがあること
よく「被ばく」と書かれていることには
気づいていたのですが、
「被爆」は直接爆撃を受けること、
「被曝」は放射線にさらされることを
言うのですね。
直接の爆発からまぬがれても
その後、放射線がまき散らされた
長崎の町に入ったことを
入市被曝と言うようです。
目に見えない放射性の塵が
鼻腔から体内に潜り込み、
内臓の内側に付着し、
小さなホタルが発光するように
放射線を出し続ける。
そうして細胞を少しずつ
むしばんでいく。
せっかく生き残った人々でさえ、
おぞましい原爆の記憶と
放射能の恐怖とにずっと
支配されていたのですね。
被爆者健康手帳のこと
被爆者健康手帳は
原爆被爆者が医療支援を受けるために
交付された手帳です。
しかしこの交付が認められるには
原則2人以上の第三者の証明が
必要だったそうです。
町全体が壊滅的な被害で
家族も隣近所やクラスメイトさえ
ことごとく皆
亡くなってしまっているのに。
そんなおかしなことがあるんですね。
被爆者への公的な支援が開始されたのも
被ばくから12年後だったとか。
まだ詳しく知らなかった
被ばく者の中には
原爆症が伝染するとささやかれ、
差別や偏見に苦しめられ、
結婚や就職の妨げになるかもしれないと
手帳の申請をしなかった人もいたようです。
福島県南相馬市では菜の花が植えられたこと
1986年にチョルノービリ(露語チェルノブイリ)
原発事故を経験したウクライナでは、
放射性物質で汚染されてしまった
農地でヒマワリや
ナタネといった油脂植物を
栽培していることを聞き、
東日本大震災の後、福島県では
農家の人の手によって
菜の花が植えられたそうです。
菜の花は土から放射能を吸い上げ
浄化してくれる。
土の中の放射性物質セシウムは
水溶性だから、菜の花の
菜種からとれる油とは
決してまじりあわない。
お米が育てられなくなった
福島の農家の
一筋の光となったそうです。
私は2011年に長女を出産しているので
子育てで忙しく、
大人なのに知らないことが
今でもたくさんあるのだと
思い知りました。
いまだ原子爆弾はなくならない
『Garden 8月9日の父をさがして』森越智子より
抜けるような青い空が
一瞬にして暗黒となった時を。
そうして気が付いた。
同心円の輪の中で父さんが見たものは、
破壊しつくされた町だけじゃない。
名前をはぎ取られ、性別も個性も
尊厳も奪われた人間の姿だった。
人間そのものが貶められた姿だった。
十一時二分のその時どこにいて、
どこに立っていたか、
確かにコンマ一秒が運命を左右した。
けれどそれを単純に、奇蹟とか偶然とか、
運がよかったとか悪かったとか、
そんな言葉で簡単に
表していいものではなかった。
無傷だった人たちさえ次々に死んで行った。
誰かの命を盾に、誰かの命が救われた。
引きちぎられる思いで救いを求める人の手を離し、
眼を背け、屍の山を踏み越えなければならなかった。
そんな生と死の境目のない世界で、
何者かの手によって生の方へ押し出され、
生き延びることができた人々は、
おぞましい原爆の記憶と放射線の恐怖に
支配され続けた。
こんな文章を読んだら
私は苦しくなります。
ですがあれから80年、
世界では原子爆弾を変わらず
保有しているし、
弾道ミサイルもばんばん飛んでいます。
平和を維持するために必要?
自分の国を強くするために必要?
被ばくされた方々は
本当に見せしめのようです。
私は43歳ですが、
周りには被ばくされた方はいないし、
もちろん戦争を知らない世代です。
でも戦争に関する多くの本を読んできて、
戦争も、核も絶対に必要ないと考えます。
思いを寄せてほしいです。
これまでこの世界を作ってこられた
名もなき先人たちに。
あの日を生き延びた
『Garden 8月9日の父をさがして』森越智子
長崎の人たちの子であることを
誇らしく思えた。
ぼくもハルさんも、それから
この世界に今生きているすべての人は、
そうやっていろんなことを
乗り越えて繋がれてきた命の
その積み重ねの上に存在しているんだよね。
だから、人間の上に起きたことに
関係ないことなんてない。
何ひとつないんだよ
『Garden 8月9日の父をさがして』はこんな人におすすめ
〇中学受験生~高校生
〇長崎の原爆について知りたい
〇戦争を経験した世代の心のうちを知りたい
★note★
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それではまた。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
私も聴く読書、楽しんでます!
この機会にぜひ!


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