
大好きな望月麻衣先生のシリーズ本です。
京都が好きな方、
探偵ものが好きな方、
恋愛系も欲しい方、
読み終えた後に爽やかな清涼感が欲しい方に
オススメです。
この記事では、こひめが京都に暮らしていた頃の思い出も一緒に
書いています。
あらすじ
新年の仕事始めの日。ジウ・イーリンが小松探偵事務所を訪ねてきた。
父・ジーフェイの知り合いの香港の大富豪の一人娘が京都に来ており、
彼女のガイド兼ボディーガードを頼みたいという。
清貴は、しぶしぶ依頼を引き受けることになったが、やがて、とんでもない事件に巻き込まれ……。
著者について
望月麻衣(もちづき まい)
北海道出身、現在は京都在住。
2013年にエブリスタ主催
第2回電子書籍大賞受賞。
著書『京都寺町三条のホームズ』(双葉社)が第四回京都本大賞受賞、アニメ化。
『わが家は祇園の拝み屋さん』(KADOKAWA)『京洛の森のアリス』『満月珈琲店の星詠み』(文藝春秋)などがある。
読み終えた感想
今回もたくさん京都が出てきて、とても楽しめました。
ちょうど京都の友達が北野天満宮に一ノ姫の合格祈願に行ってくれて
お守りと梅を送ってくれていました。
この本にでてくるカステラ屋さんにもついでに行ってもらえばよかったと少し残念でした(笑)

総本家 ゆどうふ 奥丹清水 (tofuokutan.info)
清貴がランチに選んだ店には、法観寺から歩いて五分たらずで辿り着いた。
望月麻衣『京都寺町三条のホームズ18 ~お嬢様のミッション~』より
湯豆腐で有名な老舗だ。
南禅寺近くにも店舗があるという。
庭が見渡せる和室に通され、湯豆腐のセットが届く頃、お嬢様はすっかりご機嫌な様子だった。

昨年の家族旅行でたまたま同じところに行っていました!
京都に住んでた頃から好きだった場所です。
湯豆腐やさんも京都にはたくさんありますが、
私はここが一番好きです。
家族で行くことができ、みんな好きになってくれて嬉しかったです。
大丸京都店
京都に行くまでは『大丸』という名前すら知りませんでした。
お金のない大学生にはあまり縁はありませんでしたが、
憧れました~。

京都国立博物館
2~3度訪れています。あの界隈が見やすくて、行きやすくて好きでした。
「京博」と呼ばれていたんですね。
私が訪れたときはもう何十年も前なので、重要文化財に指定されている「明治古都館」しかありませんでした。
今は隣に新しい「平成知新館」があるんですね。
カフェでランチをしたのが懐かしく感じました。また行きたいなぁ~。

この京博、とっても広いのですが、この広大な敷地は元々、方広寺だったとのこと。
方広寺は1586年に、豊臣秀吉が大仏を安置する寺として創建されました。
大仏様を安置する寺のため、当時は「大仏殿」と呼ばれていました。
大仏様の全長は約19mもあり、東大寺の大仏よりも大きかったと言われています。
この大仏殿はその後、大地震や焼失など度重なる不運に見舞われ焼失。
大仏殿も大仏も再建されることはありませんでした。
現在では10分の1でつくられた毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)がお寺の中に安置されています。
そしてここには、
大阪夏の陣・冬の陣のきっかけになった鐘(鐘楼)があります。
豊臣秀吉が亡くなり、息子の豊臣秀頼の時代の1614年(慶長19年)に完成した鐘に、
『国家安康』『君臣豊楽』と刻まれています。
しかしこれが徳川家康の家と康を分断していて、
家康や徳川家を冒瀆する意味が込められていると、
(今をトキメク?)徳川家康が文句を言い、
それがきっかけとなり大阪の陣が始まり、
そして豊臣家滅亡となるのです。
約20年前、私が訪れたときには、もう鐘楼の中には立ちいれなくなっていましたが、
たまたまテレビ局が来ていて、撮影の合間に鐘楼の中を見せてもらえました。
この鐘の中には長細い白い跡のようなものがあり、
それが「家康を呪った淀君の幽霊」だともいわれていました。
鐘の真下にいかないとみられないこの白い跡を観られたことが
今でも良い思い出です。
大学コンソーシアム京都
私もこの『大学コンソーシアム京都』の単位互換制度を受講していました。
できたてほやほやの綺麗な「キャンパスプラザ京都」に週1で通い、
京都ならではの講座を受けていました。
立命館大学や同志社大学の授業を受けられて、単位としても認めてもらえるので
良いことづくしでしたが、自分の必修科目とかぶったら受講できないので
泣く泣く諦めなければいけない講座もありました。
私が選んだのは「考古学」や「京都の歴史」など、
京都でしか学べない授業を受けられたことが
大変だったけど楽しかったです。
今もこの制度が続いていると知って、ちょっと驚きましたが、
「大学のまち京都・学生のまち京都」がこれからも続いていくことを願います。

こひめのグッときたポイント!
「『なんでも買える、だけど、買わない』、
『世界中どこにでも行ける、でも、家にいる』、
お金があるというのは、どちらも選べます。
世の中には『お金がなくても幸せ』『世の中お金じゃない』という人もいます。
それも間違っていない。
ですが、さまざまな場面において、
『どんな選択もできる』というのは、それだけ『自由』なんだと思ってます」<中略>
「もし、『お金が欲しい』という露骨な感じに抵抗があったら、
望月麻衣『京都寺町三条のホームズ18 ~お嬢様のミッション~』より
『たくさん自由が欲しい』と思うようにしたら良いかもですね」
このお金への考え方、とても素敵だなと思いました。
日本人はとかくお金に関してはおおっぴらにしてはいけない、
子どもにも詳しいことは話しちゃいけない、みたいになっていますが
私はどんどん話しています。
お金のことを隠していても、
いずれ自分ひとりで働いて稼がなくてはいけないし、
稼いだお金をすべて好きなものに費やしては生活ができなくなります。
子どものうちからそういうことを学ばせていた方が
大きくなったときに大失敗をしなくて済むのではないかと思うからです。
私自身のお金に対する考え方も再度見直すきっかけにもなりました。
このシリーズはもう18巻まで出ていて、
登場してくる人物も以前に出てきている人が多いので、
ここから読み始めると難しいかもしれません。
気に入ったら1巻から読んでみてください。
マンガもあります↓ 私買っています。
色々な事件が起きますが、殺人事件などはないので
私のようなHSPやホラーが苦手な方にはもってこいのシリーズです。
それではまた。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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